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フォルクスワーゲン「カルマンギア」が大集合! どんな人が乗っている?

2022年12月15日 11:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
「昭和レトロカー万博 2022」(大阪府 舞洲スポーツアイランド 空の広場で開催)の会場で、多くの来場者を魅了していたのがフォルクスワーゲンの「カルマンギア」だ。街でめったに見かけないクルマなのに、会場にはなんと5台も集結していて、並んでいる姿は圧巻だった。


○レトロカー入門に最適?



カルマンギアはフォルクスワーゲン(VW)の「ビートル」(タイプ1)をベースとするクルマだ。ドイツのコーチビルダーであるカルマン(Karmann)とイタリアのカロッツェリア・ギア(Carrozzeria Ghia)による合作であることから「Karmann Ghia」という。VWのホームページによれば、カルマンギアの最初のモデルである「タイプ14」は1955年に発表したとのこと。


昭和レトロカー万博 2022にカルマンギアを展示していた2人のオーナーさんに話を聞けたのだが、そのうちのお一方は「独特の形」がカルマンギアの魅力だと語る。「世界で最も美しいクルマという特集では、必ずノミネートしている」カルマンギアに乗ってみたいとの憧れから実際にクルマを購入したそうだ。

もうお一方は「もともと古いタイプのビートルを探していた」のだが、ショップで偶然見かけた個体に一目ぼれし、店員から「ビートルならたくさんあるので、いつでも乗れますよ」との後押しもあってカルマンギアを購入したのだという。



最近のクルマにはない独特な美しさを持つカルマンギアだが、いかんせん古いクルマなので、現代の交通事情でも普通に乗れるのか、あるいは故障の心配はないのかなど気になる点もあるのだが、オーナーさんたちは「よく走りますよ」と口をそろえる。白い個体のオーナーさんは年間2万kmを走行しており、個人間カーシェアの「Anyca」で乗りたい人に貸したりもしているが問題ないそうで、「あがりのクルマとして購入したんですが、自分よりも長持ちするかも(笑)」と話していた。



ビートルがベースなので共通のパーツも多く、もし故障したとしてもパーツは意外と探しやすいらしい。「パーツは値段もこなれていて、国産の旧車より手に入れやすいものもある」というのがオーナーさんの実感だ。


最後に、カルマンギアはいくらくらいで買えるのか。「カルマンギア 中古」で検索してみたところ、100万円台後半から300万円台くらいで何台か掲載されており、思ったよりも安い印象だ。昭和レトロカー万博 2022の会場ではオークションが開催されており、そこには1974年式(最終型)のカルマンギアが登場したのだが、この個体は249.75万円で落札されていた。(藤田真吾)