ブラック企業を早々に退職し、転職に成功したエピソードが寄せられた。京都府の20代女性(クリエイティブ/年収300万円)は、デザイン事務所に新米デザイナーとして勤務を開始した。
上司からは「はっきりした休憩時間というものがなく、各々好きなタイミングで休んでくれ」と言われていたため、女性は当初「好きな時間に休憩を取れるなんてラッキー」と思っていたという。ところが……。(文:林加奈)
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先輩たちは「全員ご飯をかき込みながら仕事をしていた」
いざ職場に入ってみると、女性の想像とはまったく違う光景が待っていた。
「休憩中の先輩方を見ていると、全員ご飯をかき込みながら何かしらの仕事をしていて、誰もゆっくり休んでいる人はいませんでした。今考えたらおかしいのですが、当時の私は社会ってこんなものなのかと思っていました」
「先輩方は仕事をしながらご飯を食べているので当然自分だけゆっくり休憩なんて取れるはずもなく、同じようにご飯をかき込みながら仕事をしていました」
なんと全員が自席で仕事をしながら食事を摂る状態。会社側の「はっきりとした休憩時間がない」とは「休憩時間が全くない」という意味だったのだ。女性は「おまけに」として、こう続けた。
「会社内での私的なスマホの利用は、たとえ休憩であろうと禁止されていました。業務中は使用禁止なのは当然だと思いますが、休憩中のスマホ禁止というのが意味がわかりませんでした。そのせいで業務から離れて心身を休める時間などなく、会社にいるときは常に気を 張った状態でした」
休憩なしでは却って生産性が落ちてしまいそうだ。そんな職場に嫌気がさした女性は、わずか3か月で退職を決意した。転職先の会社では「比較的自由な雰囲気でとても楽しく働いています」と語る。
「何なら副社長は『休憩中に仕事なんてとんでもない!ご飯食べるなら仕事から離れてしっかり休みなさい!』と言ってくれるので、遠慮なく休憩を取ることができています」
と、転職の成功体験も綴っていた。