2022年12月13日 11:51 弁護士ドットコム
セブンイレブンが販売する「ミックスサンド」のパンを剥がした画像がネットで話題になっている。
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ミックスサンドには「ツナ」「ハム・レタス」「たまご」の3種類のサンドイッチが入っているのだが、このうち話題となっているのは「ツナサンド」。購入した商品のツナの量がごくわずかしかなかったのだ。
ミックスサンドの外観や開いて中身を確認したツナサンドの画像とともに「え?え?なにこれどういうこと?ツナは?」とツイッターに投稿したのは「マジシャンローズ(@magician_rose)」さん。
弁護士ドットコムニュースの取材に応じたマジシャンローズさんによると、問題のミックスサンドを購入したのは神戸市内のセブンイレブンだったという。
「袋を開けた時に、『あれ?パンが一枚多い?』と思いました。パンの隣がパンだったので」
ハムレタスサンドの隣にパン生地しかないように見えるほど、ツナの存在が目につかなかったということのようだ。「よく見たらパンの間にほぼ何もない事に気づきました」と話し、これがようやくツナサンドだと認識できたという。
中身を確認しようとツナサンドを開いた姿が、ツイッターにアップされていた画像だ。この画像を見る限りでは、ツナをつけた指先で2カ所付着させただけではないかというほどの量しか入っておらず、具を挟んだサンドイッチと呼べるかどうかも怪しい。
このツナサンドを購入したとあれば、店舗に返品や交換を申し出る人もいるかもしれない。しかし、マジシャンローズさんは「そのまま食べました。特に(店舗側に)問い合わせなどもしていませんし、今後もそのつもりはありません」と振り返る。
「『こんなオモロイこともあるんだ』という笑いのネタのつもりで投稿しました。私としては憤りや不満はまったくありません。たまにこんなハプニングがあっても面白がればいいのではと思っています」
関西を中心にマジシャンとして活動しているというマジシャンローズさんにとっては、ツイッターの投稿も「見て楽しんでもらうもの」なのかもしれない。
とはいえ、ミックスサンドを購入する消費者としては、ツナサンドも食べようと思っている以上、ツナサンドと呼べるだけのツナが入っていてもらわないと困るだろう。
一体なぜ今回のようなツナサンドが売り出されたのか。
セブン-イレブン・ジャパンの広報担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「ツナサラダを絞って出す工程において、不備が生じてしまった可能性があります」と回答した。
現時点では「他のお客様から同様のケースのご報告はうかがっておりません」とし、ミックスサンドの製造・販売については「今後お客様に安心して購入いただけるよう、再発防止に努めてまいります」という。
もし、今回のように不備のある商品を購入した場合については、「購入された店舗もしくは弊社のお客様相談窓口または商品裏面の製造元へご連絡いただきましたら、返金・商品交換等の対応をさせていただきます」と呼びかけた。
実際、すべての「ミックスサンド」がツナ少なめ、というわけではなさそうだ。
弁護士ドットコムニュースでも12月12日、都内の店舗で同じ商品を探してみたところ、いくつかあった商品ではすべてツナがたっぷり挟んであることが確認できた。
購入して実食した記者によると、「パンの中にも5ミリメートル程度の厚さでツナが入っており、しっとりして美味しかったです」。
マジシャンも驚いたツナ騒動。奇想天外なタネ明かしとはならなかったが、サンドにはタネが必要なことは言うまでもない。