Text by CINRA編集部
水木一郎が12月6日に肺がんにより亡くなったことが発表された。享年74。
これは所属事務所のイエローバードが発表したもの。2021年4月に肺がんが発覚し、7月に転移を伴うステージ4のがんであることを公表していた。その後、入退院を繰り返しながら闘病生活を送りつつ、「生涯現役」を目標に掲げ、歌手としてステージに立つことにこだわった。11月に開催された『第49回歌謡祭』には車いす姿で登場し、『マジンガーZ』の主題歌を披露した。
水木一郎は1948年生まれ、東京都世田谷区出身。『マジンガーZ』『バビル2世』『鋼鉄ジーグ』『がんばれ!!ロボコン』『ジャングル大帝』などアニメや特撮の主題歌、挿入歌を数多く歌唱し、「アニソンの帝王」と称された。
水木の公式Twitterでは、訃報を知らせる画像と共に、「とても悲しいご報告になり申し訳ございません。命は尽きるとも、歌と魂は不滅だと信じています」とツイートされている。
水木と親交のあった著名人はSNSで続々と弔意を評した。
水木と共にアニメソング界で長年活躍し続けてきた串田アキラはTwitterで、訃報を知った際には「喉がつまり 胸を締めけられる思いでした」と告白。生前の水木とのエピソードを明かしながら、「若い頃の話もふたりでよくしましたね。バンドボーイ時代の話とか。またいつか 話の続きを・・・ 今はゆっくり休んでください」と綴っている。
『機動戦士ガンダム』シリーズのアムロ・レイ役で知られ、水木が主題歌を担当した『鋼鉄ジーグ』でも主演を務めた古谷徹は「お会いするたびに優しく声を掛けてくださった満面の笑顔が浮かびます」とツイート。
水木の最後のテレビ出演の際にもコラボした森口博子は、「生涯現役を貫き通し歌い続けたアニキは世界の誇りです」、水木を敬愛していた中川翔子は「水木一郎アニキがいない世界なんて信じたくない」とそれぞれ哀悼の意を表している。