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女性800人が選んだ“今年の一文字”は「変・動・苦」-2023年は“穏やかな幸せ”への願いが顕著に

2022年12月12日 15:02  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
女性視点マーケティング(R)のハー・ストーリィは12月9日発行の「HERSTORY REVIEW」で、消費の8割に影響を及ぼす15歳以上の女性約800人へ生活視点の調査を実施した。


2023年に対する希望として選ばれた漢字1位は「穏」「幸」「明」となった。毎年一文字に寄る結果になるが、今回調査では約50票ずつ同票1位が三文字という結果に。2021年~2022年は波乱や変化が多く来年は穏やかに、幸せに過ごしたいという願いが伝わる結果となり、また、コロナからの脱却を望む声も多く上がったという。予測困難なVUCA(ブーカ)の時代といわれる今、変化の多い日々の生活に癒やしを与えてくれるグッズやサービス、明るい気持ちにしてくれるイベントやアクティビティが求められていることが予測できる。


2022年を表す一文字として「変」が最も多く、続いて「動」「苦」が選ばれた。コロナ禍真ただ中の2021年は「耐」が選ばれたが、転居や転職など「新しい暮らし方」や「働き方」を積極的に楽しむ姿勢も出てきた2022年、「変」が選ばれたのではないかという。

また、消費動向として「あなたのお金の使い方について、2022年の1年間で変化があれば全て教えてください」という質問では、「必要なものは購入するが、嗜好品やなくても困らないものはなるべく控えるようになった」32.7%、「節約するようになった」24.0%と、急激なインフレの影響の大きさがうかがえる節約志向の結果となった。激動する社会情勢を背景に楽しさや喜び、癒やしなどを求める傾向も続き、女性の心に寄り添い、プラスの感情を呼び起こしてくれる商品・サービスがますます選ばれる時代になると予測できる。


さらに、消費行動の決定として「あなたは「食(食品・レストラン・カフェ)」に関する情報を どのように手に入れますか? 全て教えてください。」という質問では、「Instagram」70.2%、「WEBサイト」 48.2%、「テレビ」43.1%となった。Instagramが他に差をつけた1位となり、その浸透度の高さが分かる。また、約半数がWEBサイトを活用しており、Instagram広告や検索エンジンのリスティング広告の効果が見込まれるという。年代別にみると、40代以下は圧倒的にInstagram から「食」情報を集めているが、50代以上 ではテレビが1位となり、世代毎のマーケテイングの考慮が必要になることも分かる。



「耐」の2021年、「変」の2022年を乗り越え、外向きの消費が活発化が見られる調査結果となった。一方「節約」は大きなキーワードとなり、節約と楽しさのバランスが重視される時代、コストパフォーマンスを考慮したサービス・商品設計、またそのプロモーションのアプローチ方法が重要になるという。



「HERSTORY REVIEW女性たちの生活視点の本音調査」は、11月7日~11月11日の期間でインターネットを使用し、15歳以上の女性782人から回答を得ている。(安井柳香)