好きなゲームメーカーはフロム・ソフトウェア! 一番やり込んだゲームは初代『シャドウタワー』! どうもフロム非公式応援ライターの松本ミゾレです!
朗報! なんとそのフロムの看板タイトルである『アーマード・コア』がとうとう新作開発中であることを公表したのである。シリーズ最新作はナンバリングタイトル。『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』というタイトルで、2023年に発売が予定されている。前作が2013年だから、それこそ10年ぶりの新作である。
既に公式ウェブサイトもオープンしており、ギャラリーではコンセプトアートや、最新作で活躍するACの簡単な挙動や武装なども見ることが可能。Twitterではかなりの古参ファンがこれに反応しており、特に当たればほぼ勝負が決まるがそもそも相当な練度がなければ命中させるのも困難な「とっつき」ことパイルバンカーの続投が歓迎されている。(文:松本ミゾレ)
1997年から続く人気タイトル
『アーマード・コア』の第一作は初代プレイステーション専用ソフトとして、1997年の7月にリリースされた。「アーマード・コア」、通称「AC」と呼ばれる機動兵器をプレイヤーが操縦するいわゆる「ロボゲー」になる。マシンを構成するパーツの組み合わせも相当大事になる要素。後年のシリーズではジェネレータの冷却システムなども実装され、熱対策を講じつつ、機体の重量やエネルギー供給量などに頭を使ったり、といったことも重要なポイントになった。
そして機体の構成が自分の戦略において最適レベルであっても、肝心の操縦スキルが伴わなければ生き残れない。特に初期からプレステ2までのタイトルは、コントローラーのボタン全てを瞬発的に使わないと本当の意味のスペックを発揮できなかったこともあり、面白いけど難しいゲームとして有名ではあった。
ちなみに僕はこのプレステ2でリリースされた、『アーマード・コア3』シリーズの集大成となる『ラストレイヴン』で、正直燃え尽きてしまっている……。レイヴンというのは傭兵を意味する言葉で、シリーズでは共通して用いられてきたワードであった。
そして『ラストレイヴン』のシナリオというのが、前作『ネクサス』終盤で訪れた大破壊と呼ばれる事態を生き残った、最後のレイヴンたちが24時間という制限の中で生き残りをかけて争うという激熱過ぎる展開。
しかも、本シリーズではおなじみの各「企業」も大破壊後は存続が危ぶまれる事態に陥っており、作品観形成のために存在した要素がまさに最期の時を迎えるという、亡びの美学みたいな様相を呈していたのだ。
そんな中でも生き残ったレイヴンは個性豊かで、略奪に勤しんだり、企業と提携して敵対勢力を掃討していたり、主人公に敗れた父の仇を討つために出撃したりとよりどりみどり。
もう、正直話の内容も面白かったし、難易度だって集大成レベルで高く、本気を出したジナイーダとの戦いでは何度もリトライを強いられた。そしてようやく勝利した時には、「あ、これでもうおしまいだ」と腑抜けてしまったのだ。
実際、それ以降も『4』を遊んではみたが、操作系統が大幅にリニューアルされたこともあって「ああ、もうレイヴンはいらない時代になったんだな」とか思っちゃったのである。
しかし。体は闘争を求めるのだ。
老兵は去るな、戻ってこい!最新作でまた徹夜で大暴れしよう!
フロムがまた『アーマード・コア』をリリースする以上、これに無反応を貫けるという古参ファン(多分本シリーズのファンってほとんど初代を通ってる古参だと思う)はそう多くないんじゃないだろうか。
先ごろ公開されたトレーラー映像を見ると、新しいデザインのパーツで構成されたACが、戦闘用MTをなぎ倒すシーンが描かれているし、四脚、タンクなどの姿も見て取れる。また『4』が初出となるプライマルアーマーのようなものを発動する描写や、エネルギーシールドを展開する様子もうかがえる。
これまでのシリーズで登場した様々な要素が顔見せしてるというのは、「ああ、正当な後継作品だな」という感慨に浸らせてくれるところがある。そしてなんだかこう、うずうずしちゃうんだよね。早く操作したいなぁという気にさせられる。
とは言え、『ラストレイヴン』って2005年のタイトルだし、あの頃はまだ20代前半だった僕も、今は40手前。かつては青パルをとっつきで撃破した(というか他の方法では勝てなかった…)ぐらいやり込んだ僕でも、かなりロートルになってしまってるだろう。腕が錆びつきまくった元レイヴンなのである。
ただこう、何というかやっぱり体は闘争を求めるものだから、どうせ買っちゃうんだろうなぁ。そしてオンライン対戦はもちろん、ミッションで登場する敵ACにもひどい目に遭うのだ。で、気づくと汗だくでリトライしまくって、そのうち「このミッションに最適なアセンブルはこれや!」とガレージにこもって愛機を文字通り中身からいじくり倒す。そんな眠れない日々を再び歩むことになるに決まっているのだ。
そもそも、2013年以降新作が出ず終いだったため、僕と同じようにだいぶ腕が鈍ってしまったファンも多いだろう。これから本シリーズに触れる若いゲーマーと比べると、アセンブルには一日の長こそあるが、瞬発力の面では、もう目も当てられないぐらい大きく劣ることだろう。
それでもやろう! 地の利を活かしてナインボールを撃破したり、火星を縦横無尽に飛び回ったり、分離する古代の大型機動兵器を撃破しまくったあの頃のようにまた、戦場に出ようじゃないか!
ああ。早く強化人間になってブレード光波出したい。