「事務なので仕方がないとは思いつつ、勤続20年超えで『転職したの?初任給?』と言われてしまう給料には自分でも笑えます」
こう語るのは、不動産・建設系の会社で働く40代後半女性(大阪府/正社員/子ども1人)。女性の手取りは月19万円ほど。たしかに、勤続20年以上の正社員とは思えない手取り額だ。(文:福岡ちはや)
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「老後については、見通しは良くないですね」
薄給にもかかわらず、なぜこれまで転職に踏み切らなかったのか。女性はその理由について、
「就職氷河期だったので条件が悪かったこと、社員同士は仲が良いので転職の機会を掴めず今まできました」
と語る。いっそのこと職場環境も最悪だったのなら、こんな状況にはなっていなかったかもしれない。
「年下の男性社員が自分より多く(給料を)もらうことにも嫌気が差しています。結婚はしているので夫がそれなりにいただけているので生活には困っていませんが、老後については、見通しは良くないですね」
現状が初任給と間違われる給料ならば、共働きでリスクヘッジできる点を活かし、今からでも転職を視野に入れて動くべきかもしれない。