Text by CINRA編集部
池井戸潤原作、阿部サダヲ主演の映画『シャイロックの子供たち』の主題歌がエレファントカシマシ“yes. I. do”に決定。本予告編と本ビジュアルが到着した。
2月17日から公開される同作は、メガバンクにはびこる不祥事を描いた池井戸潤の同名小説をもとに、小説とは異なる展開で独自のキャラクターが登場する完全オリジナルストーリー。『空飛ぶタイヤ』の本木克英監督らメインスタッフが再集結し、出演者には主演の阿部サダヲをはじめ、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、橋爪功、柄本明、佐々木蔵之介が名を連ねる。
書き下ろし主題歌“yes. I. do”が使用された本予告編では、「メガバンクから10億円が消える」という事件をきっかけに、事件の真相と登場人物たちの思惑や欲望、それぞれが隠し持つ「裏の顔」に、阿部演じるベテランお客様係の西木が迫る姿や、西木の「やられたら倍返し!」というセリフなどが確認できる。
本ビジュアルには金を握りしめる西木らの姿が写し出されている。
【宮本浩次(エレファントカシマシ)のコメント】
「シャイロックの子供たち」の“主題歌”を作るにあたり、わたしはまず2回この映画を観ました。人間の心を善とか悪とかではないものを基準として描いたこころの日記のような作品で観た後に、わたしの心はずいぶん軽くなりました。
「ああ、俺たちは別に立派でも何でもないけれど、折にふれそんな自分を感じられるストレイトな感情を持っている。」そしてわたしもいい曲とか、悪い曲とか、そんなところじゃなくて心のままにストレイトに曲を作り上げることを心がけ、そしてこの「yes. I. do」はこれを形にする事に成功したのではないかと自負しています。久しぶりに鳴らすエレファントカシマシのサウンドがこの映画と共にあることが誇りです。
この映画を見た人たちの心に作品の持つリアリティーや俳優陣の凄みのある、素晴らしい演技を邪魔することなく、この「yes. I. do」が溶け込んでくれたなら、今はそんな楽しい夢想の日々です。
エレファントカシマシ宮本浩次
【阿部サダヲのコメント】
「シャイロックの子供たち」エンディングテーマ聴かせて頂きました!
自分が演じた西木という男にすっごくハマるなぁ、と思いながら最初聴いてましたけど…西木だけじゃない、他の登場人物にも、いや、全ての人にハマっちゃう凄い曲ですね!もちろん自分も、答えはいつもheartの中です。
宮本浩次さんは「俺」って歌詞が本当に似合いますねぇ。最高です。この曲を聴いてシャイロックのプロモーション頑張ろうと思います!ありがとうございます!
【本木克英監督のコメント】
悲しみや虚しさを、生きる情熱に変えてしまう楽曲でした。宮本浩次さんには、この映画を見て思ったことを率直に、断定的に叫んでほしいとお願いしましたが、期待を上回る力強い愛の歌に心が震えます。