応募者の希望職種や履歴書の内容もろくに確認せず、面接に呼ぶ企業は珍しくないようだ。千葉県に住む40代後半の男性(事務・管理/契約社員/年収200万円)は、
「4、5年前にスカウトされた商品管理事務の案件に応募して社内選考も通り面接に行きました」
と振り返る。ところが面接官はなかなか現れず、思いがけない展開になってしまったことを明かした。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ
「男性だから現場、女性は事務という昔ながらの考えの企業だった」
「面接の会社に5分前に着き、履歴書と職務経歴書を渡し、面接の部屋で待ってました」と準備万端で面接に臨んだ。しかし「担当が開始時間になってもあらわれず開始時間から10分経ってから」来たという。面接は、相手方の遅刻から始まったのだ。
「これにも驚きでしたが、この答えがすぐにわかりました。男性で事務に応募してきた事に驚いた会社。担当が椅子に座っても履歴書、職務経歴書を見たまま固まる。私はずっと黙ったまま何を聞かれるかドキドキ」
相手の残念な認識を察した男性だったが、ひとまず面接を受け続けるしかなかっただろう。質問を待っていると……
「ところが聞いてきたことが履歴書の資格欄に書かれて無い資格を聞く始末。そして、持っている資格をあたかもできないかのような言いよう。ああこの人、全く履歴書や職務経歴書を読み込んで面接に来てないなともろ分かり。この時点で帰ろうと思った」
どうやら男性は現場関係に必要な資格を問われ、事務系の資格を能力不足扱いされたらしい。「帰り際にこの企業の転職サイトを見返した」ところ、
「商品管理事務のすぐ下に現場責任者の案件が載っていた。男性だから現場、女性は事務という昔ながらの考えの企業だとあきらめた」
と古い体質の会社だったことに気づき、失望したようだ。
「案の定、ミスマッチの為不採用通知が履歴書と職務経歴書を同封されて一週間後ぐらいに届きました。まあ、当然だと思うけれど、こっちからミスマッチなんだよと言いたいが、ミスマッチの状況を企業から作るのは信じられない」
と男性は憤りをあらわにしていた。