2022年12月07日 17:21 弁護士ドットコム
弁護士はどのくらい年賀状を送っているのかーー。弁護士ドットコムは「年賀状」について、会員の弁護士にアンケートを実施しました(2022/11/19-2022/11/27)。
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73人が回答し、9割近くが年賀状を送ると答えました。このうち、6割超が100枚以上送るそうです。送り先を複数回答で尋ねたところ、弁護士(90.6%)やプライベートの友人・知人(75.0%)が多く、顧問先(53.1%)や依頼人(54.7%)はいずれも半数程度でした。
具体的なデータについて、以下で紹介します。
年賀状を送っているか尋ねたところ、87.7%が「送る」と回答しました。9.6%は「送らない」、2.7%は「年賀状は送らないが、メールなどのデジタルでメッセージを送る」と回答。
年賀状を送る枚数を尋ねたところ、201~500枚(35.9%)、51~100枚(23.4%)、101~200枚(20.3%)の順に多く、この3区分で約8割となりました。一方、1~10枚と1000枚以上という弁護士も4.7%ずついました。
<結果詳細:年賀状を送る枚数は?>
1~10枚:4.7%
11~30枚:1.6%
31~50枚:6.3%
51~100枚:23.4%
101~200枚:20.3%
201~500枚:35.9%
501~1000枚:3.1%
それ以上:4.7%
年賀状を送る相手を複数回答で尋ねたところ、約9割が知人や同僚の弁護士と回答しました。一方、顧問先や依頼者など、弁護士以外の仕事関係者に送るかどうかは半々といったところのようです。
<結果詳細:年賀状を送る相手は?(複数回答)>
知人や同僚の弁護士:90.6%
プライベートの友人・知人:75.0%
仕事の連携相手:56.3%
依頼者:54.7%
顧問先:53.1%
事務員:28.1%
自由記述で年賀状についての考えを尋ねました。年に1回のつながりを大切にしたいという意見が多く見られました。
・年賀状のやり取りがあることで、普段連絡を取っていなくても、付き合いが継続していることを確認できます。ただ、年賀状の作成が年末ぎりぎりになり、元旦に到着しないことが多くなります。(岸田知博 弁護士)
・もう何十年もお会いしていない方でも、年に1回だけのつながりを大切にしたい。(大賀浩一 弁護士)
このほかにも、年賀状についてのメリット、デメリットについての意見が複数ありました。以下で紹介します。
・かつての依頼者に毎年送っていたところ、再度依頼があるということもあります。会えない同期にも送っていたところ、仕事の紹介を受けることもあります。メールやラインで連絡を取りあうきっかけになったりします。ご縁をつなぐ意味で、年賀状は悪くないなと思っています。
・3000枚送ると1~2件仕事が来る。事務所報の代わりとしての機能はある。一方で、亡くなった人や部署異動の把握が困難で更新が煩雑。毎年、返信が来ない人の中から、顔の思い出せない人や定期異動がありそうな部署の人は削る作業をやっている。
・確かに面倒だけど、63円/枚の廉価広告状と思えば…。
・依頼者、元依頼者のデータベースを更新するため送ります。
・交流が続くことで出張で訪れた地の友人と遊ぶことができる。
・友人や同期の弁護士等に思い出してもらえるのは良い。他方、名刺交換しただけの弁護士から来るのは返すかどうか悩むから鬱陶しい。
・毎年一人一人コメントを考えるのが苦行。「本当に言葉を送りたい人にだけ送る」ものとしたい。けれど職場内や先輩弁護士など、こちらから送るのをやめるのは難しい関係が多い。
・慣習みたいなところがあり、やめるきっかけがみつけづらい。特に、先方からくるかもしれないと思うとやめづらい。
・ありきたりな年賀状にならないように、近況や思いを伝えるものにしたり、添え書きをするよう努力していますが、高齢になり次第に気力を失いつつあります。
・住所管理が大変。送る意味があるのか疑問で、完全プライベートのものを除き、今年はやめようかと思っている。