“資格があれば食うに困らない”と考えるのは早計のようだ。北海道の20代前半女性(正社員/既婚)は、管理栄養士として働き始めて5年が経つ。それにもかかわらず手取りは月14万6000円ほどに留まっており、女性は、
「資格を有していてもこんなものなのか。資格を活用しないほうが、基本給の高い求人が多く転職検討中。年間昇給が2000円未満の見込みなので、将来的に頑張れば改善するという見込みがあまりない。自宅のローンもあり、家族の体調も優れないため、将来自分の収入がメインになったとき確実に暮らしていけない」
と胸の内を明かした。自身の待遇を嘆く“有資格者”は、この女性だけではない。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8
「資格を持っているのにこの金額なのかと思うと悲しくなります」
茨城県の40代前半女性(その他/正社員・職員/未婚)も「手取り17万円。資格を持っているのにこの金額なのかと思うと悲しくなります」と愚痴をこぼす。
「賃貸一人暮らしなので、最低限の生活しかできません。車も必須なので、いつか買い換えが必要と思うと毎日節約の日々です。老後のことまで考える余裕がありません」
女性いわく、夜勤をすれば収入を増やすことができるが、現在は「仕事で腰と膝を痛めてて難しい状態」という。
十分な収入を得るには、資格取得に力を注ぐばかりでなく、業界や会社をよく見極めたうえで就職する必要がありそうだ。