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庵野秀明の同人誌「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」が復刻、C101で先行販売

2022年12月05日 19:05  コミックナタリー

コミックナタリー

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」表紙
庵野秀明が企画・発行人・責任編集を務めた同人誌「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」の復刻版が、商業出版の形で販売されることが決定した。

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1993年末刊行の同人誌「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」は、インタビューと寄稿を通じて「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」を検証・総括することを目的として制作されたもの。インタビューには庵野のほか、富野由悠季、山賀博之、井上伸一郎、内田健二、北爪宏幸、出渕裕、鈴木敏夫、永島収、押井守、幾原邦彦、ゆうきまさみが参加している。また出渕はイラスト、ゆうきは4コママンガも寄稿。そのほかイラストを含む寄稿者には、あさりよしとお、大月俊倫、會川昇、早見裕司、此路あゆみ、鶴田謙二、サムシング吉松、藤田幸久、ことぶきつかさ、むっちりむうにい、ふくやまけいこ、美樹本晴彦という顔ぶれが揃っている。

なお今回の復刻版は、オリジナルの同人誌を忠実に再現する形で作業が進められたが、デザイン、テキストに関してはわずかに修正が施されている。また現物が行方不明のイラストの一部、人物写真については、オリジナルの同人誌の誌面スキャンが用いられた。そのためにオリジナルの同人誌と差異が生じている。

復刻版には庵野が新たに綴った文章も掲載。文中で庵野は「逆シャア本」こと「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会」に対し、「ほぼ29年前の巻頭言で示唆している様に、当時の自分はアニメーションの制作現場とアニメ製作業界に失望していた。上京以来40年、その状況に儚い抵抗を試みてはどうにもならずに失望するという流れを幾度も繰り返していると思う。1993年当時も、今でもそうだ」「失望から希望を見出す動因として始めた本誌の編集作業が結果的に、『エヴァ』という企画を纏める要因となっている。『シン・ゴジラ』を創れた御陰で『シン・エヴァ』が形になった様に、『逆シャア本』を作った御陰でTV版『エヴァ』を進める事が出来たと思う」と語っている。

価格は税込3300円。2022年12月30日から31日にかけて東京・東京ビッグサイトで行われるコミックマーケット101内、アニメスタイルの企業ブースで先行販売を行ったのち、2023年1月よりAmazon.co.jp、アニメスタイル ONLINE SHOPなどで一般販売される。