某大手引越し業者で6年勤務したという30代男性(東京都/年収350万円)から、悲痛な投稿が寄せられた。男性は「あり過ぎてまとめきれない」と前置きし、当時の状況を詳しく綴ってくれた。(文:林加奈)
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「高熱があっても7時30分~24時まで、無言の圧で勤務強要」
男性は勤務当時の過酷な労働環境をこう振り返る。
「『死ね』『殺すぞ』『お前の考えはいらん』等の暴言、頭を叩かれたり胸ぐらをつかまれたり出血を伴うもみ合い。『早くしろ』『丁寧にやれ』等、コロコロ変わる矛盾した指示、約束がくつがえり、騙される。耐えかねて意見すると出勤日数や給料を減らされる」
「仕事中に壊してしまった物の弁償は10万円程度(負担)。長時間のサービス残業は当たり前。サービス残業をしないと嫌味・嫌がらせがある。高熱があっても7時30分~24時まで、無言の圧で勤務強要」
現場の雰囲気は相当悪かったことがうかがえる。男性は6年間勤務している間にアルバイトから社員になった。給料が上がると思いきや
「説明もなく基本給が17万6000円から5万円になり、毎月の給料・残業代が急激に減少。同一の労働で繁忙期には47万円もらえていたのが30万円弱に下落。その待遇のせいか、お客様のものさえ盗む従業員が頻出し、懲戒免職で切り捨てて隠蔽」
と、従業員による盗難もあったことを報告している。そして
「高負荷肉体労働のため、卒倒寸前だった。『言い訳するな・話すな』と、潔さを求められ、黙って滅私奉公をしていたが、5年過ぎたころ、重度の不眠症になるほどに心神耗弱していた」
と、回答を締めくくった。誰もが知る大手引っ越し業者でこのような過酷な実態があることは残念だ。