NTTインディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシングはFIA F2に参戦していたマーカス・アームストロングと契約したことを発表。引き続き4台体制で2023年シーズンに挑むこととなった。
2022年は、絶対王者のスコット・ディクソン、2021王者のアレックス・パロウ、マーカス・エリクソン、NASCARレジェンドのジミー・ジョンソンの4台体制で挑んだチップ・ガナッシ・レーシング。
エリクソンがインディ500を初制覇し、ディクソンと共に最後までチャンピオン争いを繰り広げたがシリーズチャンピオンを獲得することはできなかった。
ジョンソンは2022年限りでインディカーへのフル参戦をやめることを発表。シーズン途中にマクラーレンへの移籍を突如発表したアレックス・パロウも残留することとなり、ディクソン、エリクソンと共に3台体制で2023年に挑むのか、それとも新たなドライバーを迎え4台体制を継続するのかオフシーズンの注目の的となっていた。
12月2日、チップ・ガナッシ・レーシングは、ニュージーランド出身のFIA F2ドライバーであるアームストロングをロード/ストリートコースに参戦させることを発表。2020年から2022年まで3シーズン、FIA F2を戦ったアームストロングは、2021年にサウジアラビアで初勝利を挙げ、ハイテックGPに移籍し挑んだ2022ンは3勝を挙げている。
北米のオープンホイールレースは初挑戦となるアームストロングは、「インディカー・シリーズの一員に、特にチップ・ガナッシ・レーシングの一員になれたことをとてもうれしく思っている。インディカーを象徴し、成功を収めているチームだからね。このシリーズで最高レベルのパフォーマンスを発揮している人たちから学ぶことができる絶好の機会が目の前にあるよ」
「“キウィ(ニュージーランド人)”として、スコット・ディクソンがこのチームでチャンピオンシップの成功をいつも見てきたので、個人的なレベルで僕にとって非常に特別なことだよ」
「僕は常に改善し努力する人間なんだ。このチームが持っている知識や人材と一緒に、新しいチャレンジができることにとても興奮しているよ」とコメント。来週、インディアナポリスでチームメイトたちと会う予定だ。
チップ・ガナッシ・レーシングのマネージングディレクターを務めるマイク・ハルは、「マーカスが2023年にチップ・ガナッシ・レーシングの11号車をドライブするのはエキサイティングだよ」
「22歳でチップ・ガナッシ・レーシングのインディカーのシートを得たドライバーと共通しているのは、その年齢ですでに勝つ方法を知っていることだ。それは世界最高レベルで繰り返し証明されている」とコメントしている。
アームストロングは、ロード/ストリートレースのみ参戦する予定で、オーバルレースでの11号車に関しては後日発表される。