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伊藤忠と帝人、日揮HDが合弁会社設立 ケミカルリサイクル技術のライセンスを目的に

2022年12月02日 13:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com


伊藤忠商事の公式サイトより


 伊藤忠商事、帝人、日揮ホールディングスの3社が、ポリエステル製品をケミカルリサイクルする技術のライセンスを目的とした合弁事業会社RePEaTを設立する。

 ケミカルリサイクルとは、繊維製品を再び繊維原料へ化学分解することによって、繊維to繊維のリサイクルができる方法。同事業のケミカルリサイクル技術はDMT(Dimethyl terephthalate)法と呼ばれ、ポリエステル(PET)をモノマーに分解・変換してから再重合し、再生PETを製造する。DMT法の実績やノウハウを有する帝人、総合エンジニアリング事業において豊富なプラント建設実績と知見を持つ日揮ホールディングス、繊維産業において国内外に幅広いネットワークを持つ伊藤忠商事の3社は、同ライセンス技術の需要が十分に見込めると判断したことから合弁事業会社の設立を決定した。
 RePEaTでは帝人のDMT法をベースに、帝人と日揮ホールディングスが共同で効率化、パッケージ化したリサイクル技術のライセンスを提供。これにより、ポリエステル製品のケミカルリサイクル事業へ参入する国内外の事業者をサポートする。また、リサイクル原料となる使用済みポリエステル繊維製品の回収を含めたエコシステム構築のコンサルティング事業を通じ、ポリエステル製品のリサイクルを推進していく。