交際相手の浮気を疑ったとき、相手のスマホを見てしまうのはよく聞く話だ。しかしそれが完全に濡れ衣だったときは、見た側の「プライバシーの侵害」という罪だけが残ってしまう。長野県に住む30代前半の男性(既婚/技能工・設備・交通・運輸/年収500万円)は、
「昔付き合ってた子にスマホを勝手に見られてドン引きしました」
と苦い経験を振り返った。(文:okei)
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「言い訳はできない」と彼女
男性は「スマホの中身は完全に自分のプライベートが凝縮されているものだと思います。浮気をしてるとか見られて恥ずかしいものがあるとかではなく、プライベートに土足で踏み入られた様な嫌な気分になります」と大前提を語る。 それだけに、当時の彼女とはこんなやりとりがあったと明かす。
「私は付き合ってる時に『スマホを勝手に見られるのは本当に嫌だ」と言い、前述した理由もしっかり説明しました。 それを聞き元カノは『わかってるよ、私も見られるの嫌だよ、だから絶対見ないよ』と言ってくれ安心しました」
ところが、その彼女と同棲を始めてしばらく経った頃のこと。
「ある日いきなり『浮気してるでしょ、最低だ!』とラインが送られてきました。もちろん浮気などしていませんでした。何のことか分からずとりあえず電話をすると、感情的になっていてよく分からなかったのですが要約すると『スマホの中身を見た、女と2人で写ってる写真があった、その写真はラインで私のスマホに送っておいたから言い訳はできない』という内容でした」
「見てみると確かに私が女性と写ってる写真があったのですがそれは私の姪っ子…。夏に実家に帰った時に家族で花火を見に行った時に何枚か写真を撮ったのですが、そのうちの一枚がその写真でした。私が写真を撮ったわけではなく叔母がとっており、撮った写真を姪っ子に送ったそうです」
男性の叔母は、その写真を友人に見せていいか聞くため、LINEで連絡してきたことがあった。
「(その時)一緒に送られてきたその写真を保存してしまい、元カノがそれを見て浮気だと勘違いした様です。その説明を事細かにし本人も納得したようでしたが、私が気に入らないのは勝手にスマホを見たこと」
とりあえず事態の収拾がついてから、今度は彼女を追及することになった。
「もう信用などできませんでした」
男性が「見られるの嫌だって言ったよね?そもそもどうやってロックを解除したの?」と聞くと
「どうしても見たくなった。少しのつもりだったけど見るとどんどん他も見たくなり、悪いとは思ったけど写真やラインの内容、電話帳やブックマークなどほとんど全てをのぞいてしまった、ロックはパスワードを入力してるのを見たことがあったからそれを覚えていて解除した」
と言われたという。「見られるのは嫌」と言われて却って見たくなってしまったのかもしれないが、男性は裏切られた気持ちになったようで
「本気でドン引きです。 特にラインの内容を読んだと言うのがモラル的にどうなんだと思ってしまい、引いたというより少し怖くなりました。もう2度と見ないと言ってましたがもう信用などできませんでした」
と胸中を吐露した。その後について、こんな風に綴っている。
「表面上は仲直りしましたが私の中で消化しきれず、徐々に関係がギクシャクしていきわかれました。きっかけは完全にスマホを見られたことです。小さいと思われるかもしれませんがわたしにはとても嫌な事件でした」