自分の何気ない行動が、友人の気持ちを傷つけてしまうこともある。滋賀県の50代女性(営業/年収400万円)は、ブログでなんの気なしに綴った文章が友人との関係性を変えてしまったと語る。(文:草茅葉菜)
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「あからさまな悪口みたいなことを書いてたつもりはなかった」
女性は昔、ブログを一生懸命更新していた時期があったという。ブログの文章には、「そのときの自分の日々のこと、思ったこと」を綴っていた。
ある時、一番の友達だと思っていた人物に使わなくなったものを譲ったが、「ほしい!」とは言うものの、全く取りに来る気配がなかった。
「いつ来るかと玄関先に置きっぱなしになっていたので、そのことをちらっとブログで愚痴ったんです」
確かに、多少愚痴を書き込みたくなる気持ちも分かる。しかしその翌日、友人は「ビール1ケース」を持って家まで取りに来たという。ビールは受け取りが遅れたお詫びのつもりだろうか。女性は
「そのときはまだ気づいてなかったんですが、しばらくしてから電話で、『実はブログを読んでた』と言われて、びっくりしました」
と当時の驚きを綴る。さらに
「あからさまな悪口みたいなことを書いてたつもりもなかったですが、本人からしたら、『自分のことを書かれてる!』だったんでしょうね…その友だちはこういう子で…と、読者にわかりやすく書いたのですが、本人からしたら匿名でも書かれたくなかったようでした。よく考えたら、そうだよなあ…と」
と反省を綴った。少しでもマイナスな情報を含んでいる場合、ネット上に文章を公開するのは避けた方がいいようだ。女性は最後に
「匿名でも、日ごろから知ってる人がみたら分かっちゃうんだろうなと思ったら、ブログもできなくなりました。インスタなんかで生活を切り売りしてる人たちは、ほんとにすごいと思います」
とネットで発信する立場の重みを綴った。