社会人となり自立したときに、想像以上の生活費や税金がかかることに驚き、生きていくだけで精一杯だと痛感する人は少なくない。メーカー系の会社に就職した20代前半男性(石川県/正社員/未婚)は、
「正直、大卒だともう少し手取りがもらえて生活にゆとりが生まれるかと思いましたが、現状の給料では日々の生活がやっとです」
と語る。男性は、おもに車関連の支出に苦しめられているようだ。(文:福岡ちはや)
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「給料も増えない。税金は増える。お金がない」
男性の手取りは、奨学金手当と月平均25時間の残業代を含めて19万5000円ほど。男性は「車以外の通勤はほぼ不可能で、電車やバスも通っていないほどの田舎です。なので車は必需品です」と前置きし、車を維持する大変さを綴った。
「通勤もそうですが、近所のスーパーまで車で行くにしても最低でも10分以上離れている場所にあるので、ガソリン費もかかります。しかも、車を所持するだけで税金がこれでもかというほどある」
「給料も増えない。税金は増える。お金がない」と憤る男性。その矛先は政府に向けられ、
「政府は車関連の税金を上げようとしてるので、『国は一体僕ら田舎の若輩者からどれだけ税金という名の金をむしりとればいいのか』って日々思いながら生活してます」
「『日本はもうダメかも』って思いながら生きてます。金がない国民に何も優しくない。絞れるだけ絞れなのかって思う。結局は金がある人や企業に優遇措置を敷いて、権力がない一般人は我慢しろっていう感じがつらい。どうにかしなければと思う」
と不満と危機感を綴った。物価が高騰するなか増税の話ばかり突きつけられ、絶望的な気持ちになっているのはこの男性だけではないはずだ。