さまざまな人が集まる職場では、意外な勧誘に遭うこともある。群馬県に住む60代の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他年収250万円)は、キャリコネニュースの体験談募集に、コールセンターで働いていた時の経験談を明かした。
その職場では「同年代・シングルマザー・ティーンエイジャーの母が多く、現在の貧乏暮しや夫との逸話を笑い話としてみんなで話していました」と和気あいあいとした雰囲気だったが……。(文:okei)
キャリコネニュースでは「職場で宗教勧誘されたことある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/68399KNQ
「滔々とその宗教の素晴らしさと他の宗教の悪さを語って来ました」
女性は「その中の一人に『今度ランチ行かない?!』と誘われた」という。快諾して指定のファミレスに行ってみたところ、思いがけない人たちが待っていた。
「同僚の彼女だけではなく何人もその彼女の仲間が同席し、滔々とその宗教の素晴らしさと他の宗教の悪さを語って来ました」
「私は『やられた!!』と思い、話しが始まったところで、注文したランチが提供される前に『帰る!!』と言い、自分の支払い分より多め(1000円ですけどね)をテーブルに置き席を立ちました。『ランチ代はいいよ~』と私の背中に言いかける彼女に『つりは取っておいて!!いらない!!』と言い捨てて帰宅」
楽しいランチのはずが、とつぜん宗教仲間に引き合わされた。毅然と対応したものの「腹立たしいしお腹はすくし、その日は一日中不愉快でした」と憤りをあらわにしていた。
翌日出社した女性は「すぐに仲のいい課長に報告」したという。すると、会社の反応は素早かった。
「課長の驚愕度の大きさにこちらが驚きました。後日談ですが、課長はすぐに本社に向かい法務に相談、弁護士を交えて今後の対策を練ったそうです。その時点で私のパターンと同じ様に勧誘ランチに連れ出され、何時間も語られた同僚がたくさんいたそうです」
結局、
「会社としては『何を信仰してもあなたの自由。しかし、社内での勧誘は一切禁じる』と通達しました」
という対応となった。
その後、彼女は「一番厳しいリーダーの下に配属され、半年程で退職」したという。女性は「今から10数年前の話です」と語ったが、いまもどこかでありそうなエピソードだ。