Text by CINRA編集部
映画監督の崔洋一が11月27日にがんで亡くなった。73歳だった。
崔監督は1949年生まれ、長野出身。在日韓国人2世として育った。東京朝鮮中高級学校高級部卒業後、東京綜合写真専門学校を中退して映画業界に入った。1976年公開の大島渚監督作『愛のコリーダ』、1978年公開の松田優作主演作『最も危険な遊戯』などの助監督を務めたのち、ドラマ監督を経て1983年に『十階のモスキート』で映画監督としてデビューした。1993年の『月はどっちに出ている』で評価を確立し、2004年公開の梁石日原作、ビートたけし主演の『血と骨』も話題作となった。
俳優としても大島渚監督『御法度』に出演し、ビートたけし、松田龍平らと共演。同作で『第53回カンヌ国際映画祭』に招かれた。山田洋次から引き継いで2004年から日本映画監督協会の理事長を務め、今年になって本木克英へとバトンを渡していた。
生前に親交があったビートたけしこと北野武は、オフィシャルサイトで11月27日に追悼コメントを発表
次から次へと同じ世代の映画仲間が死んでしまい、がっくりしている。
崔さんと映画制作の中で喧嘩もしたし、 酒飲んだり色々な事があった。みんな良い思い出です。 - 北野武 公式サイトより