大手の会社だからといって、ブラック企業でないとは言い切れない。引越会社で働いていた30代前半の男性(秋田県/営業/年収500万円)は、改善されない古い考え方によって、
「わずか7か月の間に同期は100人以上辞めていました」
という衝撃エピソードを明かした。(文:永本かおり)
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「よくあるブラック企業のあるあるはほぼ押さえていました」
「昔働いていた引越会社」が、新入社員が定着しない職場だったと語る男性。その引越会社は、
「業界では大手の会社で売り上げも右肩上がり。私が入社した時は全国に同期が200人近くいました」
と、多くの人がこの会社で活躍できることを期待して入社していた。しかし……
「私は4月に入社し、同年の11月に退職しています。そのわずか7か月の間に同期は100人以上辞めていました」
同期の半数以上が退職した理由は、「ブラック企業だったから」と綴る男性。その実態は「勤務体系が面接時の話と大きくかけ離れて」いたという。
「まず基本給が求人の記載より安い、残業が月100時間以上ある、当然のように残業代はつかない、休みがない、罵声を浴びせるなどよくあるブラック企業のあるあるはほぼ押さえていました」
「それに加えて、考え方がとても古く『仕事をさせていただいていると考えろ』と言われたり、後輩は飲み会に誘われたら全て『はい』としか答えてはいけない、創業者を神格化、など今の若い人は到底ついていけないような社風でした」
こうした会社の方針や風土に対し、男性は
「昔のやり方でうまく行っていたこともあるのでしょうが、企業側も考えをシフトして時代に合わせて行かないと人財の定着は難しいと思います」
と批判していた。