ラスボス。それは特に男の子にとっては声に出して読みたい日本語のトップ10にランクインしているであろうワードである。主にゲームで最後に戦う敵に対して用いられるワードだが、別にそれ以外にも映画やアニメなど、様々なシーンでラスボスというワードは用いられてきた。
世の中、強すぎるラスボスというのが結構多いものだ。今回は、ネットユーザーたちの「あのラスボスは強かったなぁ」という意見を紹介していきたい。ちなみに僕が一番「マジかよ」ってなったのが『アーマード・コア ラストレイヴン』の本気バージョンになったジナイーダだ。(文:松本ミゾレ)
「『サガフロンティア2』、世界の合言葉は森はトラウマ」
先日、5ちゃんねるに「ガチで『ラスボスが最強すぎた作品』挙げろ」というスレッドが立っていた。ここに、書き込んだ人々が出会った、各々が「アレが最強だった」というラスボスたちの思い出が書き込まれているので、ちょっと引用させていただきたい。
「『ロマンシングサガミンストレルソング』(真サルーインのことと思われる)」
「強すぎてほぼ勝っちまったプッチ神父」
「『サガフロンティア2』、世界の合言葉は森はトラウマ」
「『悪魔城ドラキュラ サークル オブ ザ ムーン』あれ当時のキッズはクリアできたんか?」
「『ゾイドジェネシス』やな。バイオティラノの絶望感凄すぎた」
『ジョジョの奇妙な冒険』では毎回ラスボスが曲者揃いだけど、読者にとっても印象深い強敵と記憶されているようだ。
ロマサガミンストレスソングでは、すべてのディスティニーストーンを捧げると強化されたサルーインと戦うことができる。これも相当強いが、何でも近々でリリースされるリマスターでは、さらに強いボスも用意されているとのこと。楽しみに思っているファンも多いかもしれない。
今年はゲーム以外でもラスボスがたくさんいた
ゲーム以外のアニメや映画なんかでも、ラスボスと呼んでも差し支えない存在が登場することは昔から珍しくない。そして今年もまさにたくさんの、魅力的で強すぎるラスボスが輩出されてきた。
映画『シン・ウルトラマン』ではゼットンが天体制圧用最終兵器として登場し、クライマックスを彩った。十八番である1兆度の火球についての言及もあったし、これをどう防ぐかが終盤の焦点ともなっている。
足掛け2年に渡りテレ東で放送されていた『ダイの大冒険』もついに最終回を迎えた。大魔王バーンがかつての部下ハドラーに倣って全てを捨てる覚悟を賭して鬼眼王に変貌し、最終決戦を盛り上げてくれた記憶も新しい。
Amazonプライムでは先月末に『仮面ライダーBLACK SUN』が配信スタートとなった。
いい加減ネタバレしても問題ないだろうから書くと、ラスボスは当初の予定通りシャドームーン。ブラックサンとの最後の“喧嘩シーン”はかなり痛々しく壮絶に描かれ、印象的だった。
テレ朝系列のドラマ『六本木クラス』、韓国版ドラマのリメイクではあるがそれなりに話題を呼んでいたし、ラスボス役の香川照之も存在感抜群! 放送中に発覚した不祥事もこの場合追い風となり、より憎い存在として視聴者の耳目を誘ったものである、
このように、少し思い返すだけでも2022年は色んなラスボスが登場し、記憶に残る活躍を見せてくれた。ラスボスってやっぱり、弱いより強すぎるぐらいがいいよね。ゲームのラスボスはもちろんとして、それ以外の媒体で登場する、いわゆるラスボスも、なるべく恐ろしい存在であってほしい。
それこそもうあと数話で完結となる大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のラスボスも誰になるのか、未だに見えてこないのがもどかしい。もはや鎌倉に敵がいなくなった義時と最後に対峙するのは、京に座す後鳥羽上皇なのか。それとも長年の盟友にして、最近になってOPのクレジット表示位置が変更された三浦義村なのか。年内には決着するこのドラマだが、未だに先が見通せないところが非常に面白い。