ウィリアム皇太子が訪問先の英コーンウォール地方で、栄養士から前日の食事についての質問を受けた。これに皇太子はヘルシーな朝食をとったと答えたものの、ランチには“不健康なサンドイッチ”を用意されたと明かした。さらに皇太子は育ち盛りの子供達のおかげで眠れないため、あるものを飲んで自分を元気づけていると冗談を交えた。
ウィリアム皇太子は現地時間24日、英コーンウォール地方にある街ニューキーを単独訪問し、現地のコミュニティプロジェクト「ニューキー果樹園(Newquay Orchard)」を見学した。
9月にエリザベス女王が崩御後チャールズ3世が国王に即位し、王位相続人であるウィリアム王子(当時)が“ウェールズ公(Prince of Wales)”と“コーンウォール公(Duke of Cornwall)”の称号を引き継いだ。今回は、皇太子がコーンウォール公として初めての公式訪問となった。
この日「ニューキー果樹園」を訪れた皇太子は、栄養士のモニーク・ハイランドさん(Monique Hyland)から食生活についての質問を受けた。
地元メディア『Cornwall Live』のインタビューに応じたモニークさんは、「昨日に何を食べたのかと尋ねると、彼は最初、少し緊張した様子でした」と当時を振り返った。
皇太子は用意されたシートに、前日の食事について記入したという。それによると、朝食には2個の卵と全粒粉パンのトーストにバターを塗って食べ、りんごジュース、そしてミルクと砂糖を入れた紅茶を飲んだそうだ。
その後、皇太子は健康的な朝食とは対照的なランチの内容についても明かしたそうで、モニークさんはこう話している。
「朝食はヘルシーだったので、体調が良かったそうです。しかしランチには誰かが“健康的でないサンドイッチ”を用意して、チョコレートブラウニーとグラス1杯の赤ワインも嗜んだそうです。」
さらに夕食は白身魚のマッシュルーム添えだったそうで、この日はカップ2~3杯の紅茶を飲み、間食にはバナナを食べたという。
質問シートへの記入を終えた皇太子は「もっと興味深いことが話せたら良かったかな」と言うと、「ショットグラス1杯のサンブーカを飲もうかな」とジョークを交えたそうだ。サンブーカとはイタリアのリキュールで、エスプレッソコーヒーに入れて飲むこともある。
ウィリアム皇太子はコーヒーを好まず、一日に数杯の紅茶を飲んでいるとのこと。その理由について「子供達のおかげで、夜も寝られないからね」と冗談交じりに語ったという。
皇太子はキャサリン皇太子妃との間に、ジョージ王子(9)、シャーロット王女(7)、ルイ王子(4)という育ち盛りの3人の子供がいる。
またウィリアム皇太子と父チャールズ国王は、親子で食の好みが同じのようだ。元王室シェフのグラハム・ティンスレー氏によると、当時のチャールズ皇太子はコーヒーを好まず、2~3分加熱しただけのゆで卵が大好物だったという。そのため毎食、サイドにはゆで卵を添えたサラダを用意していたそうだ。
画像は『Newquay Orchard 2022年11月25日付Instagram「This is a day we will remember forever」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)