カミラ王妃が、故エリザベス女王のために供えられた大量のパディントンベア(くまのパディントン)のぬいぐるみをチャリティ団体が運営するナーサリーに寄付した。王妃は“テディベアのピクニック”を開催し、ナーサリーの子供達にぬいぐるみを手渡した。王妃がパディントンベアの大好物マーマレードサンドイッチを子供達に振舞った際には、ある男児が無邪気な反応をするというハプニングも見られた。
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カミラ王妃が現地時間24日、子供達を支援する英チャリティ団体「Barnardo’s(バーナードス)」がロンドン東部で運営する「バーナードス・ボウ・ナーサリー(Barnardo’s Bow Nursery)」を訪問した。王妃は2016年、エリザベス女王の後を継いで同団体のパトロンに就任している。
この日、ナーサリーを訪れた王妃の後ろには、子供達に寄付するぬいぐるみを入れたバスケットを持つウェールズ衛兵が付き添っていた。
王妃が届けたのは、今年9月に崩御したエリザベス女王を偲ぶ弔問客がバッキンガム宮殿やウィンザー城の門前に供えたパディントンベアのぬいぐるみだ。
女王は今年6月に開催した即位70周年「プラチナ・ジュビリー」の祝賀コンサートのオープニングビデオでパディントンベアと共演し、多くの人々を感動させた。
回収された約1000体のぬいぐるみはクリーニングされ、バッキンガム宮殿とクラレンス・ハウス、ハイドパークにある「ロイヤル・パーク・ナーサリー」で大切に保管されていた。
のちにぬいぐるみは寄付されることが決まり、引っ越し前には宮殿の公式SNSでパディントンベアが王室で過ごした思い出の写真を公開していた。
ナーサリーを訪れたカミラ王妃は、室内で“テディベアのピクニック”を開催。この日は、映画『パディントン』でブラウン家の主ヘンリー役を演じた俳優ヒュー・ボネヴィルと、長女ジュディ役の女優マデリン・ハリス、『くまのパディントン』の原作者マイケル・ボンド氏の娘カレン・ジャンケルさんも参加した。
4人はおよそ40人の子供達の前に座り、ヒューが絵本『Paddington Takes A Bath(パディントン、おふろにはいる)』を読み聞かせた。
王妃は子供達の室内遊びを見学した際、青い泡で遊んでいた子供達に「ここで何してるのかな? 散らかしてるのね。みんな、ちょっとばかり散らかすのが好きよね」と話しかけた。
その後、王妃は子供達にパディントンベアの大好物である“マーマレードサンドイッチ”を振舞った。英メディア『The Mirror』によると、その時にオスカー君(Oscar)という男児が「ぼくはマーマレードが嫌い!」と言う微笑ましいハプニングもあったそうだ。
そして王妃は、運んできたパディントンベアを1体ずつ子供達に手渡した。この時、子供達に向けてぬいぐるみに小さなブーツを履かせるようにと伝えると、「そうしなければ、外に出られないのよ」と教えていたという。
ナーサリーを出発する前、カミラ王妃は子供達と保護者に向けて「ぬいぐるみ達に里親を見つけることができて、とても嬉しく思っています」と感謝を述べていた。
画像は『The Royal Family 2022年11月24日付Instagram「A very special Teddy Bears picnic」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)