結婚は条件をつければつけるほど難しくなっていくものだが、それをビシッと指摘するのが絶対に正しいとも限らない。11月中旬、ガールズちゃんねるに「婚活中の高望みな友人にもやもやする」というトピックが立ち注目を集めた。
トピ主は30歳の女性で子持ちの既婚者。32歳の友人が婚活を始めたが、どんどん条件が吊り上がっていくのが気になるという。友人は「美人で細身、安定した企業の事務職」ではあるものの、相手に望むのは
「35歳まで、次男、医者、家族全員健康で仲良し、同居はなし、家事育児積極的にしてくれる、浮気しない、ギャンブルしない、タバコとお酒はNG、太っていない、身長170cm以上、年収1000万以上…」
だそうで、トピ主は「めちゃくちゃ高望みです」と断言している。(文:okei)
高望みを指摘したら「やっぱ〇〇ちゃんみたいに妥協しなきゃダメなのかなあ」
トピ主はその「高望み」を見過ごせなかったようで、友人に「そんな人はいないし、いても既に結婚してるか20代を狙うと思う」と率直に意見した。つまり友人の理想を否定した形だ。これに友人は
「『私美人だから選べるし』とききません。そして私の夫のことを下げてきて、『やっぱ〇〇ちゃんみたいに妥協しなきゃダメなのかなあ』と言ってきます」
と反撃してきた模様。夫を悪く言われたトピ主は当然カチンときたようで、「ガツンと言い返したいのですが、何と言えば響くでしょうか?」と相談している。
この問いかけに対する反応は、
「ほっとけばいい。現実が代わりにガツンとやってくれるよ」
「『妥協なんてしなくて良いよ~』って持ち上げて拗らせていくのを見守ろう」
など、言い返す必要はなく「放っておこう」というアドバイスが目立つ。友人の高望みそのものより、「あなたの結婚は妥協でしょ」と言わんばかりの言葉に対し、
「これは無いわ。高望みして気付いたら30代後半、40代、更に…となってんじゃないの、相手も選ぶ権利ありますからねぇ」
と呆れ声を漏らす人も散見された。少なくとも、「〇〇ちゃんみたいに」は言わなくてもいい明らかな嫌味であり、これに憤った人は多いようだった。
「内心高望みだなーと思ったとしても本人には絶対言わないわ」
一方でトピックのコメントには、トピ主の助言こそ余計なひと言だという指摘もあった。
「余計なこと言ったからムッとされたんだと思う。そんなこと言わなくていいのに。そういうことは婚活アドバイザーか誰かが言うんだから」
「私も内心高望みだなーと思ったとしても本人には絶対言わないわ」
「友人は妥協して結婚しても後悔するの分かってるんだし、あなたがとやかく言う必要もない。なんなら黙ってて」
などとトピ主に厳しめのコメントや批判は少なくなかった。
確かにトピ主の友人の希望は「35歳までで年収1000万円」という2点だけでも、高望みというか「かなり希少」だろう。国税庁の民間給与実態調査(2021年分)によれば、30~34歳の男性の平均年収は472万円、35~39歳だと533万円だ。
しかしそんな現実は、データを見るまでもなく32歳の友人も薄々分かっているのではないだろうか。それでも、本人が理想を語るのは自由だし、正論はときに人を傷つける。トピ主に悪気はなかっただろうが、何も言わずに経緯を見守っていれば攻撃的な返しを受けずに済んだのかもしれない。