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ガンダムゲーム最高傑作は? 「連邦VSジオン」「ジオニックフロント」などが挙がる

2022年11月23日 06:10  キャリコネニュース

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「ガンダムのゲームには地雷が多い」という話を、いつからか耳にするようになった。版権の関係上、バンダイナムコがリリースすることとなる『機動戦士ガンダム』シリーズのゲームタイトルだが、ガンダムゲームに地雷が多いっていうより、バンナムのゲームに地雷が多いって意見もあるよね。ジョジョとか。

実際には、僕はそこまでバンナムのゲームを遊んだことはないんだけども、ちょっと触ってみた感じだと「う~ん、ファミ通のレビューとだいぶ乖離してるように感じられるな」ってものはあるにはある。全てじゃないけれども。

ただ、古今山ほど発売されてきたガンダムゲームの中には、ものすごく面白いものだってちゃんとある! 今回は、ガンダムゲームの最高傑作とは何か。これについて考えていきたい。(文:松本ミゾレ)

「ギレンの野望」「バトルユニバース」「カプセル戦記」……

先日、5ちゃんねるに「ガンダムゲームの最高傑作」というスレッドが立っていた。早速スレ主は、自己の見解として「バトルユニバースだよな」と書き込んでいる。

『ガンダムバトルユニバース』は2008年にPSP専用ソフトとしてリリースされたタイトルで、『ガンダムバトルクロニクル』シリーズの4作目の3Dアクションゲーム。従来のタイトルではなかなか実装される機会がなかったマニアックな機体や、ラフレシアなどのMAも操作可能な、自由な作風のソフトとなっている。僕もこれは買ったが、ボリュームが凄いので結局遊び尽くす前に熱が冷めてしまった。

しかし、面白かったのは間違いない。使用可能な機体も滅茶苦茶多かったので、ガンダムシリーズに詳しい人ほど喜べる。と、このスレ主の意見を皮切りにスレッドでは様々なガンダムゲームを推す声が溢れている。ちょっと他にも紹介したい。

「『SDガンダムガチャポン戦士2カプセル戦記』だろ」
「『機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…』」
「『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』と『機動戦士ガンダム戦記』はかなり好きだった」
「『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威Ⅴ』」
「スーファミの『ナイトガンダム物語』」
「『機動戦士ガンダム 連邦VSジオン DX』」

といった具合に、色んなハードで発売されたタイトルがよりどりみどり。

個人的には「連邦VSジオン」はアーケード版でもかなり遊んだので、そのアップグレード版のDXがPS2でリリースされたときは相当嬉しかったっけ。友達と2人で、Gアーマーに無理やりガンダムを乗せたまま飛ばせるかどうか、みたいな検証をしてゲラゲラ笑ってた記憶がある。同じようなノリでジムでビグザムに挑んで、わざとビームスプレーガンで攻撃してみたりしてね。

あと、スーファミの『新SD戦国伝 大将軍列伝』も相当面白かった。シミュレーションRPGとしては難易度もそこまで高くないので、当時小学生だった僕でも楽しめたし、何より漢字の勉強になった!僕が今、この物書きの仕事をしているのも、本作をプレイして読める感じが増えたことで読書が楽しくなり、作文が得意になったことに由来しているので、そういう意味では人生で一番役に立ったゲームとも言える。

「Gジェネ」シリーズも忘れちゃいけない大看板だよね

それから、ガンダムゲームの中でもかなり重要な立ち位置を占めているというか、ガンダムシリーズに登場する兵器群の認知度向上にかなり貢献しているのが『SDガンダム GGENERATION』である。せっかくガンダムゲームについて語るコラムなので、コイツのことも触れておきたい。

いわゆるGジェネと呼ばれる本シリーズは、初代PS専用ソフトとして1998年に第1作が発売されて以来、複数作品がこれまでにリリースされてきた。

生産・鹵獲したMSを設計に組み込んで新しいMSの開発ラインを作ったり、ユニットとして戦闘させて成長したら別の機体にすることもできるなど、シミュレーションゲームとしてのやりこみ要素に富んだタイトル。

初期はとにかくハードの性能の関係からロードが長大で、なおかつスパロボと違ってキャラの戦闘中のセリフも乏しい(もしくは喋らない)などの欠点も多かった。

しかしこれもハードの発展とともに解消されることとなった。

中でも本シリーズでファンから高い評価を受けているのが、2000年発売の『SDガンダム GGENERATION-F』。収録作品数はこの『F』が最大ボリュームで、これに伴う機体収録数も4桁を越えてしまっている。映像作品ですらない文芸のみのタイトルすらも盛り込んでいる、まさに3作目にして決定版。

登場機体の中には自軍で生産できないものまで存在するが、これらは「黒歴史コード」と呼ばれる番号を入力することで自分での使用が可能となる。『F』はあまりに遊び応えがあるタイトルであったため、前述の『バトルユニバース』と同様、全ての要素を遊び尽くす前にこちらの電池が切れてしまっている。しかし資料的な価値も高いソフトであり、今でも中古価格相場は高め。

個人的に一番好きだったのが『SDガンダム GGENERATION NEO』。2002年発売のPS2専用ソフトで、初のオリジナルストーリーが採用されている。

ガトーとシャアが戦ったり、エゥーゴが終盤まで活躍したりと、この作品ならではの、時系列とか無視した展開が新鮮だった。言ってみればガンダムだけでスパロボをやっているという感覚。さらに戦闘シーンは3Dフルポリゴンとなっており、ユニットとしての戦艦の巨大感は出色。

援護射撃とかの映像表現も素晴らしかったし、1回の攻撃でバルカンなど弱い攻撃は数回撃てるが、ライフルだと2発が限界というようなブロック性の戦い方も新鮮だった。その代わり、3Dポリゴンとなったことで収録できるMS数は激減しており、この点からGジェネ最大のアドバンテージが損なわれたという指摘もある。でもなあ、好きだったんだよなぁ。

そのGジェネシリーズだが、現行最新作は2019年に発売された『SDガンダム GGENERATION CROSS RAYS』以降、今のところリリースされていない。ただ近々でスマホ用のアプリとしてリリースされるようなので、そちらの評価が高まればまた家庭用ハードとしてのGジェネが楽しめる日もより近くなるのかもしれない。