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ロッド・スチュワート、「さすがロッド卿」人権問題を理由に約1億4千万円のカタール公演の申し出を断る

2022年11月18日 16:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

カタール公演、約1億4千万円のオファーを断ったロッド・スチュワート
歌手、ロッド・スチュワート(77)が、カタールから約1億4千万円(100万ドル)の公演の申し出を人権問題を理由に断っていたことを明らかにした。カタールから多額の資金提供を受けるセレブもいるなか、お金よりも人権を尊重するロッドに称賛の声が多数寄せられている。

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11月20日からFIFAワールドカップが開催されるカタールはイスラム教シャリア法の下、同性愛者は違法であり、移民労働者の問題、女性やLGBTQの権利侵害など、人権問題で批判を浴び続けている。

そんなカタールから公演の申し出があったというロッド・スチュワートが英紙『The Sunday Times』にこう語った。

「15か月前、カタールで演奏するために約1億4千万円(100万ドル)以上の多額の申し出があったんだ。でも、断ったよ。行くのは間違っていると思ったからね。イランも武器を供給しているから、(W杯参加を)辞めさせるべきだろう。サポーターも行くなら気をつけないとね。」

ロッドは大会から締め出されたロシアにドローンを供給したイランにも言及し、また同性愛者であることが投獄や死刑宣告につながることもあるカタールで「試合に参加するゲイのサポーターは用心するように」と警告した。

ロッドはLGBTQ+(レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)だけでなく、多様なセクシュアリティー(Q+))のコミュニティの味方と考えられており、以前「70年代はゲイの男性に囲まれていた」と語っている。

ロッドはヒット曲のひとつにゲイの友人の生涯をテーマにした『The Killing of Georgie(ジョージーの殺害)』を1976年に発表している。

来週開幕するFIFAワールドカップの開会式にはBTSのジョングク(25)、元テイク・ザットのロビー・ウィリアムス(48)が出演予定。ロビーは12月にカタールでの公演も予定しており、批判を浴びている。


元イングランド代表のデヴィッド・ベッカム(47)は、2022年FIFAワールドカップカタール大会のアンバサダーとして約16億円(1000万ポンド)を受け取ったことで、これまで同性愛者のコミュニティの支持者とみなされてきたことから、激しい反発に直面している。

ロッドの発言を受け、ファンは称賛のコメントをこう寄せた。

「さすがロッド卿。」「ロッド、利益より人間性を優先してくれてありがとう。」「素晴らしい決断。さすがです。」「金銭を拒否し、信念を貫いてくれてありがとうロッド。ベッカムは(金銭に)抵抗できなかった。」

また、英紙『The Mirror』は今月、ロッドがバークシャーにある家を戦争から逃れてきた7人のウクライナ人家族のために借りていることを明らかにした。
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)