なにわ男子、思い出の地でデビュー1周年記念日をファンとお祝い　大きな飛躍遂げた7人の歩みを振り返る

　『第73回NHK紅白歌合戦』への初出場が決定したなにわ男子。先日デビュー1周年を迎えた彼らにとって、文字通りの“ハッピーサプライズ”となり、なにふぁむ（ファンの総称）にとっても最高の大晦日となるだろう。デビュー1周年記念日にはYouTubeで緊急生配信を行い、忙しくも充実した1年を振り返りながらファンへの感謝の気持ちを届けた彼らだが、当日の舞台裏を追った動画も新たに公開された。今回は配信を振り返りつつ、この1年のメンバーの歩みについても取り上げてみたい。

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■なにふぁむとリアルタイムで喜びを共有した1周年記念日

　11月12日、“なにわ”にかけた午後7時28分から公式YouTubeチャンネルで生配信がスタート。オープンバスの展望席に座り、真っ白なタキシードでフォーマルに決めたメンバー7人がいたのは、CDデビューが発表された思い出の聖地・横浜アリーナをのぞむ場所。配信スタート時点で閲覧者数がすでに20万人を超えていたことに対し、西畑大吾はカメラに向かって「ヒマやな！」とツンデレ気味にコメントしながらも喜びを隠せない様子。オールバック風なヘアアレンジで大人っぽくスタイリングした高橋恭平は「（メイクさんに）5歳の時の髪型にしてくださいとオーダーしました」と謎のコメントをするも慌てて引っ込め、笑いに包まれる場面も。また、1年を振り返り、長尾謙杜は「ためになった1年だった」、道枝駿佑は「すごく充実した幸せな1年」、大西流星は「生きてきた中でも1番充実した内容の濃い1年」とコメントした。

　移動中は、過去のスケジュールを振り返りながら思い出を語り合う企画やファンから寄せられたコメントに応えながら、なにわ男子らしい笑いとテンポの良いトークを繰り広げた。藤原丈一郎が「ほぼ毎日何かしらお仕事が入っている」としみじみと語ると、「ありがたいね」とメンバーたちが感謝の言葉を口にしていた。また、配信前に丸山隆平（関ジャニ∞）から「1周年おめでとう、たくさん愛されていきますように」とコメントが寄せられたというエピソードも明かされた。そしてバスが到着したのは、デビュー記念イベントが行われた羽田空港をのぞむ特設ステージ。デビューからのシングル曲「初心LOVE」「サチアレ」「The Answer」の3曲をはじめてメドレーで披露したほか、新曲「ハッピーサプライズ」もパフォーマンスし、なにふぁむと1周年を祝った。

　また、11月15日には、生配信の裏側に密着した動画を公開。生配信でのパフォーマンスのためのリハーサルに挑む7人のバックステージでの和やかな様子も届けられた。生配信に向け移動を控えた高橋は「記念日をファンの皆さんと楽しめるのは嬉しい」、大西は「生配信で時間を共有できるのは楽しみ」、長尾は「普段から支えてくれるスタッフと過ごせること、なにふぁむと繋がれることが嬉しい」とそれぞれ喜びの気持ちをコメント。道枝は「幸せな空間になるといいな」、西畑は「1年の集大成的な生配信になればいいな」と言う中、藤原が「感慨深い」と話す横で大橋和也が登場。カメラがない空間に向かって話し出す大橋に藤原が顔を覆いながら笑ったり、2年目の抱負を語る大橋に「なんで締めるん？」と藤原のツッコミが入るなど、なにわ男子らしいやりとりも。配信が終わった後は最年長である藤原がメンバーを代表し、スタッフに対し感謝の言葉を届けていた姿も印象的だった。

■デビュー1年目にして個人の活動でも大きく飛躍

　この1年間の各メンバーの活動も振り返ってみたい。西畑は、東山紀之主演のスペシャルドラマ『必殺仕事人』（テレビ朝日系）や映画『KAPPEI カッペイ』へ出演。さらに関西ジャニーズJr.時代からの盟友である永瀬廉（King & Prince）主演ドラマ『新・信長公記～クラスメイトは戦国武将～』（日本テレビ系）にも出演し、以前から定評のある演技力を見せた。

　アイドルとしてのプロ意識が高く、ファンには“大西プロ”の愛称で親しまれる大西は、巧みなトークセンスでバラエティ番組を席巻。明石家さんまや田中みな実からも一目置かれる存在となっている。レギュラー番組『まだアプデしてないの？』（テレビ朝日系）ではメイクやスキンケアに関する知識を披露し、“美容番長”の面目躍如となった。先日もコスメブランド「エテュセ」とのコラボ商品の発売が発表されるなど、着実に仕事の幅を広げている。また、小瀧望（ジャニーズWEST）主演ドラマ『鹿楓堂よついろ日和』（テレビ朝日系）、デビュー後初主演作となったドラマ『彼女、お借りします』（テレビ朝日系）に加え、映画『この子は邪悪』に続き来年3月に『わたしの幸せな結婚』の公開も控えているなど、俳優業も好調だ。

　目黒蓮（Snow Man）とのダブル主演ドラマ『消えた初恋』（テレビ朝日系）に始まり、歴代ジャニーズが主演を務めるドラマ『金田一少年の事件簿』（日本テレビ系）に挑んだ道枝。松本潤主演映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』に出演し、自身も俳優としてのターニングポイントだと評する初主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』（福本莉子とダブル主演）では切ないラブストーリーを好演。透明感のある佇まいを持つ道枝ならではの存在感が光る作品となった。

　丹精な顔立ちと天然発言のギャップも魅力の高橋は、映画『メタモルフォーゼの縁側』で芦田愛菜演じるヒロインの幼なじみ役に抜擢。また、来年3月には映画初主演作となる『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の公開が予定されており、俳優としても着実なスタートを切っている。

　Amazon Prime Videoにて世界独占配信されているオリジナル映画『HOMESTAY（ホームステイ）』で主演を務めた長尾。松本潤主演ドラマ『となりのチカラ』（テレビ朝日系）では、震災を機に祖母と2人暮らしとなったヤングケアラーの青年を真っ正面から実直に演じていた姿が印象的だった。ドラマ『パパとムスメの7日間』（TBS系）ではラブコメディに挑戦し、役柄の幅を広げている。

　野球好きで知られる藤原は、自身が大ファンであるオリックス・バファローズが活躍し、日本シリーズで優勝を勝ち取ったことで多くのメディアに出演。スポーツニュース番組に出演した際も、物怖じすることなくキレの良いトークを展開し、ジャニーズファン以外にも広く知られるようになった。大橋主演ドラマ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』（日本テレビ系）では、小島健（Aぇ! group）と共に自然体な演技を見せ、好評を博した。

　山田涼介（Hey! Say! JUMP）主演ドラマ『俺の可愛いはもうすぐ消費期限！？』（テレビ朝日系）のあざと可愛い後輩役を好演した大橋は、前述の『消しゴムをくれた女子を好きになった。』で自身初の連続ドラマ単独主演を果たした。また、シソンヌの長谷川忍とダブルMCでグルメバラエティ『黄金の定食』（テレビ東京系）に挑み、番組内での思いっきりの良い食べっぷりが視聴者に大好評であった。

　グループとして歌番組やライブでのパフォーマンスにバラエティ番組の出演など多忙を極めた7人であるが、忙しさの中にあっても個人としての活動にも全力で挑戦し、高い評価を得た。そのことがグループ全体の大きな成長に繋がったように思う。デビュー1年目としては、想像の遙か上をいく活躍を見事に成し遂げた7人だからこそ、2周年に向けてのさらなる飛躍に胸が高鳴る。（北村由起）