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いすみ鉄道、キハ28形の保存&3Dデータ化へクラウドファンディング

2022年11月17日 21:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
いすみ鉄道は、11月27日で定期運行を終了するキハ28形2346号車の車両保存と3Dデータ化を行うため、費用の一部をクラウドファンディングで募集すると発表した。11月18日から募集を開始し、募集期間は2023年1月15日までとなっている。


キハ28形2346号車は、1960年代に1,800両以上製造された国鉄キハ58系のうち、営業車両として残る最後の1両。2013年3月9日にいすみ鉄道での運行を開始し、レストラン車両として運行するなど、同社の「エース車両」として活躍してきた。しかし老朽化により、今後も運行させるためには多額の資金が必要になる上、走行用エンジンや冷房エンジンの部品確保が困難を極めることから、同社は「運行休止」を決断した。



今回のクラウドファンディングは、運行休止後のキハ28形2346号車を次世代に残すことを目的に実施する。同車両を国吉駅に保存し、維持管理するとともに、車両のレーザースキャンとフォトグラメトリー撮影を行い、3Dデータとしても保存したい考え。3DデータをNFT化して販売する計画もあるという。

同社は3Dデータ化に300万円の予算を見込んでおり、クラウドファンディングの目標金額を280万円に設定した。集まった金額に応じて、車両保管にかかる整備費用にも充てる予定としている。支援金は1口5,000~28万円。返礼品としてキハ28形デザインの1日フリー乗車券や立体音響走行音のDVD、撮影会参加権など用意する。1口28万円の「キハ52平日貸切コース」は、オリジナルヘッドマークを作成・掲出したキハ52形を貸切運行できる。


クラウドファンディング「うぶごえ」にて、11月18日19時から募集を開始し、2023年1月15日23時59分まで受け付ける。車両の保存は2023年の春から夏にかけて完了する予定。3Dデータ化も2023年末までに完成させたいとのこと。(佐々木康弘)