つゆきゆるこ「ストレンジ」の短編実写映画化が決定。落合賢が監督・脚本を務め、2023年春に公開される。
【大きな画像をもっと見る】「ストレンジ」は6組12人の男性を描いたつゆきの短編集「ストレンジ」の表題作。塾に通い、勉強漬けの日々を過ごす内気な高校生のオデコちゃんが、夜の公園で涙を流すドラァグクイーン姿のクマさんと出会ったことから、物語が展開される。
実写映画では設定を現代にアップデート。高校生のオデコちゃん、ミックスバーで働くクマさん、おデコちゃんのお母さんと、三者それぞれの価値観や成長、GSRMとの交流について丁寧に描く。完成後は国内外で開催される映画祭への出品、ストリーミング配信、一部劇場公開を予定している。
つゆきは映像化について「関係性が繊細な作品故に、映像化は難しいのではと考えていました。ですが原作側へのご配慮や、落合監督が撮られる『ストレンジ』はどのような作品になるのだろうというワクワクに、今回のお話をお受けしました」とコメントを寄せた。なおクラウドファンディングプロジェクトも準備中とのこと。詳細は続報を待とう。
■ つゆきゆるこコメント
『ストレンジ』へ映像化のお話を頂いた際、関係性が繊細な作品故に、映像化は難しいのではと考えていました。
ですが原作側へのご配慮や、落合監督が撮られる『ストレンジ』はどのような作品になるのだろうというワクワクに、今回のお話をお受けしました。
初めてのことなので不安はありますが、それ以上に、また新しい『ストレンジ』に出会える嬉しさを感じています。
とても楽しみにしております。
■ 落合賢(監督・脚本)コメント
「ストレンジ」という原作のタイトルには、「ストレンジャー(他人)」との「ストレンジ(奇妙)な出会い」という意味が込められているそうです。誰もが経験したことがあると思いますが、僕自身も何度となく、このストレンジャーとのストレンジな出会いによって大きく人生が変わりました。時に助けられ、時に助けることもあり、僕たちはそれまでになかった一歩を踏み出す勇気をお互いに与え合っていると信じています。
パンデミックを経て、他人との距離はさらに広がり、新しい出会いに対する恐れを抱かずにはいられません。そんな今だからこそ、この作品で描かれているような心温まるストレンジな出会いこそが、僕らの人生を豊かにする必要不可欠な出会いなのではないでしょうか。
「オデコちゃん」と「クマさん」という本来なら出会うことのないストレンジャーが、実写版でも出会えるよう、お力添えを頂ければ幸いです。