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ヘンリー王子、お忍びで真珠湾を訪問 「素晴らしい行い」「王族気取りは止めて」賛否の声

2022年11月16日 08:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ヘンリー王子、お忍びでパールハーバーを訪問したことが明らかに
ヘンリー王子が、ハワイのパールハーバー(真珠湾)をお忍びで訪問していたことが明らかになった。王子がこの場所を訪れたのは、第一次世界大戦休戦記念日を迎えた週末だった。SNSに流出した写真では、スーツを着た王子が左襟に赤いポピーのバッジをつけて現地を見学する様子が捉えられている。

ヘンリー王子が「リメンバランス・サンデー」だった13日、米ハワイ州オアフ島にある慰霊施設「アリゾナ記念館(USS Arizona Memorial)」を単独訪問していた。

同施設は1941年12月7日(ハワイ時間)、日本軍による真珠湾攻撃を受けて沈没した戦艦アリゾナの乗組員を追悼するものだ。真珠湾攻撃を記憶に残すものとして、沈んだままの戦艦アリゾナの真上に建てられた。

1918年11月11日に第一次世界大戦の休戦協定が締結したことを記念し、11日には英国と連邦国では戦没者を追悼する「リメンバランス・デー」の記念日を、米国では国内の退役軍人を称える「ベテランズ・デー」の祝日を迎えていた。

英国では13日に戦没者追悼式「リメンバランス・サンデー」が開催され、ロンドンの戦没者慰霊碑“セノタフ”ではチャールズ国王とウィリアム皇太子をはじめとする王室メンバーが戦没者を偲ぶ赤いポピー(ひなげし)の花輪を献上した。

ヘンリー王子は現役の王族時代に毎年式典で花輪を捧げていたが、2020年に王室離脱し、米カリフォルニア州に移住した。そのため同年11月の「リメンバランス・サンデー」で代理による花輪献上を求めたが、王室に拒否されていた。

代わりに王子はメーガン妃とロサンゼルス国立墓地を訪れ、白い花を英連邦軍兵士の墓に捧げた。翌年の「ベテランズ・デー」には、夫妻が米ニュージャージー州にある陸軍の「マクガイル・ディックス・レイクハースト統合基地(McGuire-Dix-Lakehurst army base)」を訪問。今年の記念日には、夫妻が運営する「Archewell(アーチウェル)」のホームページで「リメンバランス・デー」と題した写真とメッセージを掲載するなど、独自で戦没者を追悼してきた。

今回流出した写真は、白いシャツにネイビーブルーのスーツを着たヘンリー王子がアリゾナ記念館を案内されているもので、ブレザーの左襟には戦没者を偲ぶ赤いポピーのバッジをつけている。王子はガイドとみられる男性と話をしながら、海上に浮かぶ艦隊の一部を眺めていた。

周囲にメーガン妃や長男アーチー君(3)、長女リリベットちゃん(1)の姿は見られず、王子は単独で記念館を訪れていたようだ。

Twitterで写真を共有した人物は「サセックス公爵ヘンリー王子、ハワイのパールハーバー、アリゾナ記念館にて。王子はベテランズ・デーのために、この場所を訪れたようです」と記した。

するとSNSでは「素晴らしい行い」「よくやった!」「ヘンリー王子の心から、軍隊への奉仕と献身の気持ちは消えていない。良いことだ」と称賛の声が寄せられた。

その一方、「海外で公務をする王族気取りするのを止めて、自分の人生を歩むべき。成長して!」「サプライズ訪問では、いつも便利なカメラマンがいるのね」「前向きに生きて、家族との時間を楽しんでほしい」といったコメントも見受けられた。

ヘンリー王子は英国で10年間軍隊に所属し、アフガニスタンの最前線に2度派遣された。2014年からは負傷軍人の国際スポーツ大会「インヴィクタス・ゲーム」を主催している。王室離脱後に軍の称号などを剥奪されたため軍服を着ることはできないが、メダルをつけることは許可されている。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)