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ジャニーズWEST 桐山照史、SixTONES 森本慎太郎……たくましさ光るジャニーズメンバーならではの強み

2022年11月16日 06:11  リアルサウンド

リアルサウンド

ジャニーズWEST

 「ジャニーズっぽい」と言われて真っ先に思い浮かぶのは、スリムで色白で中性的な王子様のようなイメージではないだろうか。しかし、ジャニーズにはそういったタイプ以外にも魅力的なタレントが所属している。その一つの例が、ジャニーズWESTの桐山照史やSixTONESの森本慎太郎に代表される、長身でガッシリした体格が印象的なメンバーだ。一見すると「ジャニーズっぽくない」と思われがちだった彼らが人気を集める理由を考察してみたい。


(関連:ジャニーズWESTメンバー分析 第3回:桐山照史、抜群の歌唱力とバラエティ力で牽引 繊細な演技にも定評


■桐山照史、バラエティで見せる人並み外れたコミュニケーション力


 いわゆる“王子様キャラ”のジャニーズメンバーも多くいる中、秀でたコミュニケーション力でバラエティ番組で頭角を現しているのが、ジャニーズWESTの桐山照史である。グループ内では意外にもいじられキャラの立ち位置を担うことが多いが、情報番組のロケや旅番組では飛び抜けた才能を発揮。木曜日にレギュラー出演中の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)をはじめ、グループの冠番組『あなたの代わりに見てきます!リア突WEST』(テレビ朝日系)や『DEEPな店の常連さんに密着 イキスギさんについてった』(TBS系)でも、初対面の相手にも人懐っこい笑顔と柔らかな物腰でたちまち心を開かせている様子が見られる。一般人のコメントも巧みに引き出し、番組を面白く盛り上げる姿から、メンバーに「バラエティの申し子」と呼ばれるほどだ。また、あえて“ぽっちゃりキャラ”を全面に出し、グルメリポートで美味しそうに食べる姿が好評だ。


 そして、ジャニーズJr.時代からドラマや舞台に出演し、演技力には定評のあった桐山の名前を一躍有名にしたのは、NHK連続テレビ小説『あさが来た』の白岡榮三郎役だ。当初、視聴者から桐山がジャニーズであることは知られていなかったようで、SNSで「榮三郎くん、若手の上手な新人俳優かと思ったらジャニーズだった」など驚く声も挙がっていた。単独初主演ドラマ『ゲキカラドウ』(テレビ東京系)で演じた猿川健太は、激辛料理を汗だくで食べる姿がジャニーズファン以外からも話題となり、放送終了後も動画配信サービスなどで根強い人気を誇っている。


■ドラマやYouTubeでも独特の存在感を放つ森本慎太郎


 桐山と同じく異彩を放っているのが、SixTONESの森本慎太郎だ。ドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)、『武士スタント逢坂くん!』(日本テレビ系)では演技に定評のある先輩との共演で経験を積み、今年に入ってからは『ナンバMG5』(フジテレビ系)で演じた大丸大助がハマり役と高い評価を得た。渡辺大知とダブル主演を務めた『ZIP!』(日本テレビ系)内放送のドラマ『泳げ!ニシキゴイ』で、錦鯉の長谷川雅紀役を演じていたのも印象的だった。俳優としての森本は歩みを止めることはなく、先日も、1月スタートのドラマ『探偵ロマンス』(NHK総合)で新聞記者・梅澤潤二役として出演することが発表されたばかり。ちなみに、このドラマはメンバーの松村北斗が出演したNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の制作チームが集結することでも話題だが、森本のキャスティングは、松村がSixTONESのライブに制作統括の櫻井賢を招待したことがきっかけだったという。ライブでの森本を見て「個性的な子がいる」と目に留まり、今回のオファーに繋がったことが『カムカム』1周年を記念するトークショーで明らかにされている。


 また、YouTubeでは天真爛漫な森本の魅力が爆発。グループの動画では常にボケを連発し、企画を盛り上げているほか、得意のゲームの腕前を生かして『Johnny’s Gaming Room』でも活躍中。生配信された「JGRマリオカート最強王決定戦」では、なにわ男子の高橋恭平ら他グループのメンバーとも交流を深めつつ、見事初代最強王のタイトルに輝いた。場を盛り上げ、常にムードメーカーの役割を担っている森本。レギュラー出演している『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)では、「DASH島」を筆頭に力強い助っ人ぶりを発揮。今ではTOKIOのメンバーからも頼りにされるような存在となっており、番組内でもしっかりと存在感を放っている。


 これまでジャニーズでは珍しかったタイプの2人であるが、共通しているのは元気な笑顔に包容力を感じるキャラクターと、プロ意識溢れるサービス精神だ。バラエティでも果敢に笑いを取りに行く姿勢で、新境地を築きつつあるのではないだろうか。またどちらも安定した歌唱力に加え、グループ全員が揃った際には“画力の強さ”が加わり、パフォーマンスにも迫力が増しているように思う。俳優としても、その風貌と個性を生かし、これまでジャニーズがあまり演じてこなかったタイプの役柄にもチャレンジできるのは彼らならではの強みだろう。今後、後輩から2人に続く個性派メンバーが出てくるかにも注目だ。(北村由起)