社内の雰囲気を悪くするパワハラは、された社員だけでなく同じ職場で働く人のモチベーションを下げてしまう。ある30代の女性(営業職)は、
「クレーム対応会議の時に、1人に対して『何で出来ないのか、お前は馬鹿か』『そんな事も理解できないのか、アホやな』等々の言葉を浴びせ、全員の前でその人の事を馬鹿にして笑った時」
と「会社を辞めたくなった瞬間」を明かした。(文:コティマム)
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「周りも『このくらいの事はどこにでもある』というような感じ」
実際に退職を決意した人もいる。40代の女性(販売・サービス職)は、過去に勤めていた会社で「ハラスメントがありました」と明かす。
「周りも『このくらいの事はどこにでもある』というような感じでした。精神科に通い、カウンセリングも受けるようになりました。カウンセラーの先生には何度も相談していましたが、休職する決め手となったのは『それは完全なハラスメントですよ』と言われた事でした」
職場の同僚たちも慣れきってしまい、パワハラの異常さに気づけない環境だったようだ。カウンセリングで初めて被害に気付くことができた女性は、出社を止めた。
それは「復職も視野に入れての休職」だったというが、「いろいろな兼ね合いで会社に見切りをつけることになりました」と振り返る。
会社から納得いく対応はしてもらえなかったようだ。最後に、休職している間に転職活動をして退職したことを綴っていた。