仕事で成果を上げたときには、ボーナスや昇給に反映してほしいもの。しかし世の中、社員の頑張りをきちんと評価してくれる会社ばかりではないようだ。
「さまざまなことを覚えたり、人ができないことができるようになったりしても、評価されず給与は上がらず。ボーナスは年2回支給されても1か月分にもならないし、何年働いても退職金制度がないので、完全に飼い殺しの職場です」
こうした不満をこぼすのは、メーカーに勤務する40代前半の男性(栃木県/正社員)。男性は年収200万円ほど、手取りは約16万円で、「巷では理想の年収が600万円といわれてますが、そんな生活には程遠く、結婚はできません。両親も諦めています」と薄給を嘆いた。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8
「女性は昇格しない時代が10年あまり」
都内在住の40代前半女性(正社員/既婚/子ども2人)も、「手取り額には不満しかない」と綴る。それもそのはず、女性はメーカーの企画部で働いているが、勤続20年目で手取りはわずか16万8000円。「色々なものを作る事ができる仕事内容にはやりがいを感じている」と言う女性だが、
「女性は昇格しない時代が10年あまり。近年変わりつつあるが、昇給ほぼなし」 「ヒット商品を作っても昇給したことはない。報奨金で1万円もらった」
と成果を上げても報われない待遇に、苛立ちを隠せない。
会社がヒット商品で潤う一方で、企画者はたった1万円の報奨金で済まされるとは、納得いかない話だろう。会社に利益をもたらした人にはそれなりの還元をしたほうが、社員のモチベーションが上がり、結局は会社のためになるのではないだろうか。