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ヘンリー王子夫妻、リメンバランス・デーに写真とメッセージを公開 王室離脱後には追悼式典で花輪献上を拒否されたことも

2022年11月13日 11:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

2019年、戦没者追悼式典でのヘンリー王子夫妻(画像は『The Royal Family 2020年11月4日付Instagram「Each year in the grounds of Westminster Abbey a ‘Field of Remembrance’ is created」』のスクリーンショット)
ヘンリー王子とメーガン妃が現地時間11日、退役軍人や戦没者に敬意を表する写真とメッセージを公開した。この日は第一次世界大戦休戦記念日で、英国では「リメンバランス・デー」、米国では「ベテランズ・デー」に制定されている。王子は王室離脱後、英国の戦没者追悼式典で代理による花輪献上を求めたが、王室から断固として拒否されていた。

第一次世界大戦休戦記念日となる現地時間11日、英国と連邦国では戦没者を追悼する「リメンバランス・デー」の記念日を、米国では国内の退役軍人を称える「ベテランズ・デー」の祝日を迎えた。

同日、ヘンリー王子とメーガン妃が運営する「Archewell(アーチウェル)」のホームページでは、「リメンバランス・デー」と題した写真とメッセージが掲載された。

公開されたのは、今年4月にオランダの首都ハーグで開催した「インヴィクタス・ゲーム」でヘンリー王子夫妻が旗を持つ軍人達と対面するモノクロームの写真だ。

感動的な写真の下には、夫妻によるメッセージがこのように綴られた。

「ベテランズ・デーとリメンバランス・デーを迎えたこの日、私達は世界中の軍人を称えます。」

「これらの勇敢な男性や女性、そしてその家族が多大な犠牲を払い、義務と奉仕を体現してくれました。私達は退役軍人や軍人の家族を支援する、多くの組織と協力できることを誇りに思っています。」

そして夫妻に協力した、「インヴィクタス・ゲーム財団(The Invictus Games Foundation)」「ザ・ミッション・コンティニューズ(The Mission Continues)」「チーム・ルビコン(Team Rubicon)」「スコッティーズ・リトル・ソルジャーズ」(Scotty’s Little Soldiers)」、「ザ・グレーテスト・ジェネレーションズ財団(The Greatest GENERATIONS Foundation)」の団体名をあげ、「今日、そして毎日、みなさんの奉仕に感謝します」と加えた。

ヘンリー王子は現役の王族だった頃、英国で毎年開催する戦没者記念式典「リメンバランス・サンデー」に出席し、王室メンバーと共にロンドンの戦没者慰霊碑に花輪を献上していた。

しかし王子は2020年3月にメーガン妃とともに王室離脱し、米カリフォルニア州に移住した。そのため、同年11月のリメンバランス・サンデーには代理による花輪の献上を求めたが、王室に拒否された。

代わりに夫妻はロサンゼルス国立墓地を訪れ、白い花を英連邦軍兵士の墓に捧げていた。しかしその写真が公開されると、事前に用意したカメラマンを同行していたと非難を浴びる結果になってしまった。

昨年11月のベテランズ・デーには、夫妻が米ニュージャージー州にある陸軍の「マクガイル・ディックス・レイクハースト統合基地(McGuire-Dix-Lakehurst army base)」を訪問。軍人や配偶者と対面し、メンタルヘルス支援とコミュニティの重要性について話し合った。

ヘンリー王子は英陸軍で10年間勤務し、アフガニスタンの最前線に2度派遣された。その後も負傷軍人らの国際スポーツ大会「インヴィクタス・ゲーム」のパトロンを務めるなど、軍関係者への支援を続けている。

画像は『The Royal Family 2020年11月4日付Instagram「Each year in the grounds of Westminster Abbey a ‘Field of Remembrance’ is created」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)