社長ともなれば、自分で言ったことには責任を持たなければならない。ただ、思い付きで発言して社員を振り回す社長も珍しくないのが現実だ。
ある20代後半の男性(長野県/その他/正社員・職員/年収400万円)は、「小さな会社」の採用面接に臨んだところ、無責任な社長にとことん振り回された体験があるという。(文:永本かおり)
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「入社したら社長に振り回され続ける」と判断
「工場の現場職」に応募した男性。この採用面接で「会社側、というか社長の対応が酷かった」と、その滅茶苦茶ぶりを明かした。まず
「金曜日に面接の連絡が来て 『火曜日の13時から面接に来てくれ』 と言われました」
と、翌週に面接日時の約束をしたが、
「その後1時間後に再度着信がきて 『やっぱり15時からにしてくれ』 さらにその後 『社長の都合が悪いので14時にしてくれ』 」
と一方的に時間を変えられた。しまいには
「面接前日の月曜日に 『今から来れますか?』 と何度も何度も面接日時の変更の連絡が来ました」
こんなにコロコロ日程を変更されては男性も戸惑っただろう。結局、社長に指定された通り面接を受けに行ったというが、そこでも衝撃的な出来事が待っていた。
「いざ面接に行くと社長が遅刻していて30分ほど待ちぼうけ」
「社長が来ていざ面接が始まるといきなり 『実は総務の人員も不足していてまずそっちを増やしたいんだよね、総務でどう?返事は明日でいいから』 」
と言われた。現場で応募していた男性は、この話を聞いて初めは「は?」と驚いたが、「条件を聞くとそんなに悪くないので考えさせてくれとその日は終わりました」という。その後、
「いろいろ考えて条件もいいし総務でやってみるかと決断し、次の日連絡をしました」
と、前向きに挑戦しようとしていたが……
「すると社長から『実はもう総務の人さっき決めちゃったんだよね、求人通り現場でいいよね?』と言われ 面接の日時の度重なる変更、社長の遅刻、更に今回の総務の件で流石にイライラし、『もういいです』と言って辞退をしました」
男性は、自身の判断について
「小さな会社なので入社したら社長に振り回され続けることが目に見えていた為、面接時に知れて良かったと今は思っています」
と振り返っていた。