多くの人が、結婚式にはかなりの準備をして臨むだろう。しかしいくら事前の準備をしっかりしても、「なぜ?」というハプニングが起こってしまうことがあるようだ。福島県の30代女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収150万円)は、
「私の結婚式は何故こんなことばかり起きるのか?というくらい私の理想からはかけ離れたものでした」
と、衝撃的なエピソードを綴った。(文:草茅葉菜)
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「自分の左手を見たまま固まってしまった」
女性の家は代々会社を経営しており、夫は婿にあたるという。式には両家親族、知人友人、町内の方など沢山の人がきており、盛り上がりを見せていた。乾杯の挨拶は父親の意向で女性側の親族の最年長の人にお願いしていたという。
その人物は建設会社社長(Aさん)で、女性と面識はなかったものの、「目立つのが好きだから丁度いい」と父親が依頼したようだ。Aさんは特にカンペもなく順調に挨拶を始めたが、「新郎の…」と言った後名前が出てこず、
「自分の左手を見たまま固まってしまった」
というのだ。会場はシーンと静まり返り、Aさんは左手を見つめたままピクリとも動かない。しばらく間をおいて
「新郎の…」
同じシーンが2回繰り返される。Aさんは女性の斜め前で話しており、後ろからAさんを見ると、左手のひらにペンで女性と夫の名前を書いていたようだ。しかし、
「よく見ると手のひらのシワの部分が汗で消えてしまっているのが分かった」
という。後ろから旦那の名前を囁くべきか迷った女性だが、長い沈黙の後奇跡的に名前を思い出した。しかし「新郎の○○さん」と名前を言うことができて安心したのもつかの間、
「『新婦のリエコさん』と言った瞬間会場がザワついた」
という。何故なら、女性の名前は「リエコではなくマリエ(仮)」だったからだ。近くから、「違う違う!名前違う!」と囁く声が聞こえ、再度固まるAさん。
「あ、マリエさん。本日は~」
と新郎よりは早く思い出してくれたようだが、「私は恥ずかしくて恥ずかしくて仕方ありませんでした」と綴る。
Aさんの弟は「私の両親に御祝儀を叩きつけて帰った」
女性は自分側の親族代表がこんなありさまで身の縮む思いだっただろう。しかもAさん関係の災難はこれで終わらない。
Aさんにはとても仲の悪い弟(Bさん)がおり、Bさんは遅刻してきたのにも関わらず、裏から会場に入るのを拒否。
「私達が入場する少し前に堂々と正面から入り、自分の席が兄の正面で気に入らないからと、私の両親に御祝儀を叩きつけて乾杯の挨拶の後帰って行ったと式場の人に聞かされた」
というのだ。なんとも癖の強い兄弟である。
「その後Aさんは楽しんで帰ったようですが、出来れば結婚式をやり直したいと今でも思っています」
と悔いの残る結婚式になってしまったことを明かした。