宗教勧誘は、日常のあらゆる場面で遭遇する可能性がある。埼玉県の60代女性(専門職/年収200万円)は、職場のトイレで宗教勧誘に出会ってしまった。(文:草茅葉菜)
キャリコネニュースでは「職場で宗教勧誘されたことある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/68399KNQ
「会場に着くと、とても広い場所で沢山の人がマッサージを受けていた」
女性は環境コンサルティング会社に入社し、英語を翻訳する仕事を任されていた。多忙だったため、肩凝りや目の痛みが酷かったという。あまりの辛さにトイレの壁に寄りかかっていると、先輩が後ろから優しくマッサージしてくれた。お礼を言い、外に出ようとすると
「今、マッサージの勉強中。もっとうまい先生の所に今度行くから、一緒に来ない?お金は要らない。先生も喜ぶ」
と誘われたので付いていくことにした。会場に着くと、とても広い場所で沢山の人がマッサージを受けていた。お賽銭箱の様なものがあり、先輩は
「私が出しておくから気にしないで」
と声をかけてきたようだ。女性は「本当は出さなくちゃいけなかったんだ」と申し訳なく感じたという。しかししばらく経つと、その集まりはマッサージの練習の場ではなく「宗教の集まり」ということに気付く。最初からそう言われて来たのならともかく、
「マッサージの練習、もっとうまい先生」
と言って連れてこられたのに全く関係がないことがわかり、「やり方が気に入らない」と感じた女性。
「職場の先輩に当たるのは失礼かと思ったけど、それ以上に騙して連れて来られた事に怒りを覚えたので『悪いけど、やっぱり帰る!』」
と強引にその場を離れることにした。先輩は
「えっ?先生になんて言えばいいの?悪い!(申し訳無い)」
と困惑していたようだが、「納得できてないから」としっかり断った。女性は最後に
「そうやって、体の不調の人を連れ込んで引き入れるのだ!と思いました」
と憤りをあらわにしていた。騙し打ちのような勧誘は、汚いやり口だと思われても仕方ないかもしれない。