派遣社員としてメーカーの工場に勤務する40代男性(青森県)から、非正規雇用の格差問題を訴える投稿がキャリコネニュースに寄せられた。男性は、
「メーカーの同い年の人は数年前に一軒家を購入して、今年500万円の車を購入したそうです。子どもは3人」
と切り出た。その比較対象として
「私は未婚。車は100万円くらいの軽自動車を親名義で10年ローンです。年収少なすぎて銀行もお金を貸してくれません。同い年でこの格差!政治家のみなさん、なんとかしてくださいよ!」
と自身の生活を赤裸々に明かす。男性の手取りは月13万5000円ほど、年収およそ200万円だという。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8
「3年働けばメーカーの社員になれる』と言われたが…」
男性が派遣会社に入社したのは約20年前のことだ。男性はその経緯について、
「工業系の短大を卒業したものの、就職難で地元の派遣会社へ入社。『3年働けばメーカーの社員になれる』と言われて、メーカー企業の工場内へ派遣として勤務」
と語る。しかし、3年働いても正社員登用されることはなく、「今思えば、そんな話は夢物語かおとぎ話でしかなかった」と男性はこぼした。
「他部署に異動させられること数回、気がつけば30代半ばになり、ほとんどの部署に行き尽くしてしまった。現在は常用型派遣に切り替えられ、年数無制限で今の部署にいられるようにされてしまった。給料も20年で時給50円しか上がっていない」
常用型派遣とは、派遣会社と常時雇用契約を結んでいる派遣社員のことだ。この給与と待遇に納得いくはずもないが、転職しようにも条件の良い仕事はなかなか見つからないらしい。男性は、
「地方の田舎なので職安に行ってもほとんど最低賃金の募集しかありません。アルバイトかよ」
「今は親が元気なのでなんとか生活してますが、数年後親が働けなくなったら自分1人で自分と親を生活させていく自信がありません」
と途方に暮れていた。