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ジャニーズWESTのYouTube、面白さの秘密 オリジナル企画から定番ゲームまで爆笑生むチームワーク

2022年11月09日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

ジャニーズWEST

 8月10日、『ジャニーズWEST 1st DOME TOUR 2022 TO BE KANSAI COLOR -翔べ関西から-』東京ドーム公演の中で、メンバーからジャニーズWESTの公式YouTubeチャンネル開設が発表されると、会場は大きな拍手に包まれた。初の動画はその模様を撮って出しでアップするなど、彼ららしいスタートを切った。それ以降、動画が更新される度にTwitterのトレンドに浮上し、ファンを中心に面白いと話題を集めている。本稿では、ジャニーズWESTのYouTubeの面白さの秘密について考察してみたい。


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■サプライズやハプニングから垣間見える、7人の飾らない姿


 ジャニーズWESTのYouTube動画は“閲覧注意”である。なぜなら電車やバス、駅など多くの人がいる場所で見てしまうと、笑いを堪えきれず我慢するのに苦労するからだ。彼らのチャンネル開設はジャニーズグループ内では遅めで、ファンの間では以前から待ち望む声が挙がっていた。文字通り満を持して公開された動画には、メンバーの重岡大毅の誕生日をドッキリで祝う企画も。桐山照史が、重岡の尊敬する井ノ原快彦に直接お祝いコメントを収録しに行ったり、未公開ながら重岡の家族からのコメントを用意したりするなど、付き合いの長い7人ならではのサプライズ溢れる内容であった。


 メンバー全員のドライブ旅企画「みんなで朝日を見に行こう旅」でも、飾らない7人らしさが垣間見えた。運転手を決めるくだりでは、神山智洋が自ら立候補するが、なぜか免許を取得したばかりの小瀧望に決定。高速道路に向かうも、メンバーからのツッコミは止まらず、東京駅の地下駐車場に入ってしまうという神がかったハプニングも生まれた。また買い出しに立ち寄ったコンビニではなかなか戻らない桐山に対し、メンバーは「何か仕込んでいる」と予想していたが、実際はスポンサーに配慮し、飲み物のラベルを剥がしていたことが判明。さらにはメンバーの好きなお菓子をそれぞれ購入するという恋人のような胸キュン対応をした桐山に、驚きを隠せないメンバーの表情も印象的だった。翌日、早朝の集合時間に遅刻した藤井流星と濵田崇裕は朝食抜きのペナルティがあったものの、他のメンバーが笑いを交えながらおかずをお裾分けする微笑ましい場面も。


■おなじみのゲームもジャニーズWESTならではのアレンジに


 彼らの動画で特筆すべきは、YouTube上で定番のゲームでも、彼らなりのアレンジを加えて唯一無二の企画にしている点だ。後輩グループもチャレンジしていた「ナンジャモンジャ」は、ジャニーズ縛りのルールで決行。キャラクターを先輩や後輩の名前で例える際どさにドキドキしながらも、ユニークなネーミングが続々登場し、大爆笑が生まれていた。


 中間淳太の誕生日企画でも、独特のゲームを展開。普段からメンバーのボケに自在なツッコミを入れている中間がよく使うワードを取り入れた、オリジナルの「ツッコミBINGO」を企画。メンバーのボケに瞬時にツッコミを入れる中間の回転の早さに驚いていると、ここでもバラエティのハプニングが舞い降りる。すでにビンゴが揃っていた重岡、神山、小瀧チームだが、それに気づかずゲームを続行。最終的に、全マスクリアしなければならないと思い込んでいたことが判明し、再び笑いが巻き起こるミラクルで締めくくった。


■全員で笑いを取りに行くバラエティ力とチームワーク


 そして先日11月3日に更新された動画では、「棒叩き&顔面クリームやってみた!」とYouTuberの王道のゲーム2連発に挑戦した。桐山いわく「ひたすらどつかれるゲーム」は、制限時間3分間の中でヘルメットをかぶって座ったメンバーが、誰から棒で叩かれたかを当てるシンプルなゲーム。冒頭から“いたずらっ子重岡”のアクセルが全開に。なかでも普段から重岡に“ウザ絡み”されている中間は、重岡から叩かれた瞬間に「重岡やろ!」と即答。一方、重岡も中間に思いっきり叩かれると「淳太や」と即答するなど、“しげじゅん”コンビの絶妙なチームワークを見せた。「顔面クリーム」では、より盛り上がるようメンバー自らがクリームの量を山盛りにするなどアレンジを追加。ゲームに挑むメンバーだけでなく、それを見守る6人も心から楽しんでリアクションしている姿からは、全員参加で笑いを取りに行くチーム力の強さを感じた。


 すでにYouTube上で定番となっている企画であっても、ジャニーズWESTなりのパンチの効いた挑戦や展開で、彼らだけしか出せない空気感や笑いを生み出すことができるのは、デビュー前の松竹座時代に生の舞台で培った笑いのセンスや瞬発力によるものだろう。加えてメンバーそれぞれの個性や笑いのポイントを全員が熟知しているため、企画内容によって適したメンバーが自然に前に出ていく対応力は、デビュー後の冠番組を通じて大きく成長しているように思う。YouTubeチャンネルの開設によって、企画を問わず“ジャニーズWESTがやるから面白い”というスタイルを確立しつつあるのではないだろうか。これからはメンバーも見たいという「重岡のモーニングルーティン」のほか、「歌ってみた」などメンバーの特技も生かした企画にも期待したい。(北村由起)