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新型「カングー」で移動販売? ルノーと「ほぼ日」がコラボした理由

2022年11月08日 17:02  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
ルノー・ジャポンと「ほぼ日刊イトイ新聞」(ほぼ日)が新型「カングー」を使った移動式販売車「ほぼ日カングーKIOSK」で全国を巡る。まだ日本に1台しか登録済み車両がないという新型カングーを間近で見るチャンスだが、そもそもなぜカングーで移動販売なのか。実車を見て話を聞いてきた。


○カングーは変わったのか



「ほぼ日カングーKIOSKがあなたの街にやってくる!」プロジェクトは始まったばかり。巡回する場所と日程は下記の通りだ。他の場所への巡回は調整中とのこと。



11月8~9日:代官山T-Site(代官山 蚤の市内)

11月12~13日:柏の葉T-Site

12月10~11日:広島T-Site(廣島 蚤の市内)



カングーといえば観音開きのバックドアが特徴だが、新型も日本仕様ではこの仕様が標準となる。ちなみに、ヨーロッパ仕様の乗用車モデルはバックドアがハッチバックタイプとなっている。



ほぼ日カングーKIOSKでは荷室に特別な什器を設置して移動販売車仕様に。バックドアの利点をいかした取り組みだ。代官山でカングーのそばにいたスタッフに話を聞くと、新型コロナウイルスの感染拡大以来、オンラインでの買い物が従来にも増して一般化した結果、実際に対面でモノを買う体験の価値はかえって高まっているとのこと。そうした背景を踏まえ、「移動できる」というクルマならではの利点(本質?)を活用し、客のもとに出向いてお店を出せる移動販売に目を付けたそうだ。もちろん、新型カングーを多くの人に見てもらいたいとの思いもある。


ほぼ日と組んだのは、同社がさまざまな製品を取り扱っていることと、自前のメディアを持っていることに魅力を感じたからとのこと。カングー1台での移動販売は大々的な取り組みとはいえないが、ほぼ日からの発信もあるので「小さく展開して大きく拡げる」ことができると考えたそうだ。いい意味で肩の力が抜けた感じが共通していて、ほぼ日とカングーのコラボには納得感が強いのだが、ルノー・ジャポンによると「お互いにブランドの説明や客層の話をしたとき、握手したくなった」ほど、ほぼ日とは親近感を感じたという。


日本でも大人気のフランス産ワゴン「カングー」だが、新型の国内導入は2023年春ごろの予定で、なかなか実車を見る機会がない。カングーファンの中には新型の姿を写真で見て、「これまでの愛されワゴンとは少し路線が変わったのでは?」と心配している人もいるようだが、実際に黄色い新型を見てみると、目つきこそ多少は鋭くなっているものの、たたずまいとしてはカングーそのものといった感じだった。気になる人は、移動販売車が近くに来たら見に行ってみよう。



■新型「カングー」(展示車)の情報

・ボディカラー:ジョン アグリュム

・エンジン:1.5L直列4気筒ディーゼルターボ(116ps、270Nm)

・トランスミッション:電子制御7速AT

・定員:5

・駆動方式:前輪駆動

・ボディサイズ:全長4,490mm、全幅1,860mm、全高1,810mm

・ホイールベース:2,715mm

・タイヤサイズ:205/60R16(藤田真吾)