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茂木健一郎・監修、大人気『おさかなちゃん』シリーズに、0歳~3歳の脳育絵本が登場!

2022年11月08日 13:31  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
Gakkenは10月20日、絵本『0さい~3さい脳そだて おさかなちゃんとあ~そ~ぼ!』を発売した。


『ちっちゃなおさかなちゃん』シリーズは、「はじめて読むおはなし絵本」として定番の、人気作。ベルギーを代表する絵本作家ヒド・ファン・へネヒテン氏の作品に日本独自のアレンジを加え、60万部を超える大ヒットとなった。



今回、その『おさかなちゃん』シリーズに、日本発の乳幼児向け脳育絵本が誕生。原作者の協力のもと、脳育あそびや各ページの絵についてもオリジナルに構成されている。



発売後、わずか1週間で初回入荷分を完売した書店もあり、好調のすべりだしという。シンプルなあそびながら、0さい~3さいが「きゃっきゃっと反応する内容が満載!」と、読者ママパパの声が続々とどいている。親子であそびを楽しむうちに脳がぐんぐん育つ絵本となっている。


たとえば最初のページにあるのは、「おなまえ」のページ。海草のかげにかくれているおさかなちゃんに、「おさかなちゃ~ん」と元気よく呼びかけるところから始まる。名前を意識することは、自分と他者のちがいを認識する基礎になるのだ。


同書を監修したのは、脳科学者の茂木健一郎氏。東京大学理学部・法学部卒。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。



幼少期には、2つ下の妹と絵本でおうちを作って「おかしの家ごっこ」ができるほど、たくさんの絵本に囲まれた環境で育ったそう。同書の監修の際にはなぜか、主人公のおさかなちゃんや海の仲間よりも、水の中でゆれる海草の枝葉(!?)の数を数えることに興味を示していたという。



茂木氏の天真らんまんで無邪気な「こども心」「探求心」は、黒い美しい海をのびのびとおよぎまわるおさかなちゃんや、原作者のヒド・ファン・へネヒテン氏にも通じるものがありそうだ。



ここで、同書の監修時にとびだした興味深い言葉をいくつか、紹介しよう。


「脳の土台は3歳までに80%が完成する」

・0歳~3歳は学びの土台を作る時期。見て、まねして、さわっているうち、脳はどんどん変化するんだ!

・こどもがじ~っと絵を見ているときも、脳内ではどんどん変化が起きているよ。


「黒い海は可能性をはぐくむ宇宙…」

・全ページに広がる黒い背景が、視覚回路において生命の色をかがやかせる。

・海という舞台は、こどもにとって胎内環境に近く、親しみやすい場所。

・色づかい、形など、自由な表現にふれることが、想像力を育てるんだ!


「おとなの脳だって限界はない!」

・絵本をながめる時間は、おとなにとっても新しい驚きや喜びの連続。

・「こどもが反応した!」「うまくあそべた!」の成功体験が、親の脳も発達させる。

・「うちの子ってこのページが好きなんだ!」という新しい発見は、脳内のドーパミンを分泌させ、新しい神経回路を形成する。


「こどもの脳は、おとなの動きを見て発達する」

・おとなが、おさかなちゃんを指さしたり、楽しそうに読むと、そこへこどもの意識が向く。それは共感力が芽生える、大切な第一歩。

・映像や音声よりも、ひざの上やいっしょに寝転がって聞かせる生の声こそが、効果的な学びの基本。


「おさかなちゃんが魚に見えるのは、人間の脳だけ!」

・絵と実物を結びつけて、魚だと認識できるようになるのは、人間の脳だけ!

・絵というシンボル化されたものを見て理解する訓練は、この後、文字を覚える際の基礎にもなっていく。


また同書には、絵本をつかった0歳~3歳の脳そだてについて、茂木氏が脳科学の見地から解説したリーフレットもついている。



「セキュアベース」「ジョイントアテンション」「パターン学習」「ドーパミン」など、興味深い専門用語もとびだす。こどもの脳やおとなの脳についての興味や理解が深まり、絵本を読む時間が深みを増すこと間違いなし!、のリーフレット、ぜひ絵本とあわせてチェックしてみてはいかがだろう。


<書誌概要>

『0さい~3さい脳そだて おさかなちゃんとあ~そ~ぼ!』

監修:茂木健一郎 絵:ヒド・ファン・へネヒテン 企画・構成:古藤ゆず

定価:1,100円

発売日:2022年10月20日

判型:B5変型判/20ページ

電子版:なし

ISBN:978-4-05-205600-0

発行所:Gakken(エボル)