3年ぶり最終戦の舞台となったモビリティリゾートもてぎでの2022年スーパーGT第8戦GT500クラス公式予選は、Q1を担当した山本尚貴、そしてQ2担当の牧野任祐ともに完璧なアタックを敢行した100号車STANLEY NSX-GTが、年間最多ポールポジション記録を狙った19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)を逆転し、最後の最後で今季初ポールポジションを獲得。ランキング4位からの逆転王座に向けお膳立てを整えるとともに、牧野としても自身初のGT500ポールポジションを手にした。
対するトヨタ陣営は、開幕戦で14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)が、第4戦で37号車KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)が勝利を挙げたものの、その序盤戦で搭載したサクセスウエイト(SW)が響き、トラブルやアクシデントなどレース展開にも翻弄され、前述の2台ともにこの予選でポールポジションの1点を獲得することが、地力逆転王座の必須条件という厳しい状況に追い込まれた。
■Q1 14号車ENEOS X PRIME GR SupraがQ1敗退でタイトル争いから脱落 14時20分のGT300クラスQ1A組開始時点で気温は16度と、風が吹けば肌寒さも覚える気候ながら、路面温度は午前9時30分の19度から27度まで上昇するコンディションに。しかしタイヤの熱入れを考慮し、14時53分のQ1開始と同時にコースへ向かったダンロップタイヤ装着の16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)、64号車Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)を筆頭に、各陣営とも早めの動き出しを見せる。