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イーロン・マスクのTwitter買収で、著名人らが次々と退会「他のSNSで会いましょう」

2022年11月03日 12:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「広告費だけに頼っていられない」と吐露していたイーロン・マスク
実業家のイーロン・マスクが以前から話していたTwitterの買収が先月、ついに完了した。イーロンがTwitter社のトップとなり、これから改革を行っていくとみられている。この買収完了のニュース以降、著名人らを含むユーザーが次々に「Twitterを退会する」と投稿する事態となっている。

先月27日、Twitterの買収が完了したイーロン・マスク。これまでにイーロンはTwitterで認証マークが付くプロセスの見直しや有料化、また投稿できる内容の規制緩和を示唆している。

しかし実際に投稿規制を緩和する案が実装されれば、ヘイトスピーチ(人種や性別など差別発言)が増えることが懸念されているだけでなく、過激な発言を繰り返したことでTwitterから“追放”させられたドナルド・トランプ前大統領なども復帰する可能性があるというのだ。

また有料化の案の中には、青いチェックマーク“認証バッジ”をつけるインフルエンサーやスポーツ選手など各界の著名人らに料金を課す案もあるという。これに対し、“ホラーの帝王”と呼ばれる人気作家のスティーブン・キングが「認証バッジに月20ドル? ふざけるなよ。Twitterは投稿側にお金を払うべきだ」と投稿し、怒りを露わにした。

この投稿に対してイーロンは、次のようにコメントしている。

「僕達だってどうにかして必要経費を稼ぐ必要がある。広告費だけに頼っていられないよ。8ドルならどう? 実装される前に長文でちゃんと理由を説明するよ。これがボットや荒らしをなくすことができる唯一の手段なんだ。」

その後イーロンは自身のTwitterで、認証バッジに月8ドル(国によって値段は変わるとのこと)かかるものの、表示広告が少なくなったり、長い動画を投稿できるようになるなどの特典もつける予定であることを明かした。

すると認証バッジがついている著名人から「Twitterを退会する」との声があがった。米大人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』などを手掛ける脚本家のションダ・ライムズは「イーロンの考えていることのためにここに居続けるつもりはないわ。じゃあね」と投稿した。

シンガーソングライターのサラ・バレリスも「今まで楽しかったわ、Twitter。私は抜ける。みんな、他のSNSで会いましょう。ごめんね、でもここは私の居場所ではないわ」と投稿しており、また一般ユーザーからも退会宣言が相次いだ。

そんな中、俳優兼脚本家のジム・ビーヴァーは「Twitterをやめない」と明言した上で理由をこのように述べた。

「ファシズム、無秩序、ヒステリックで映画のセンスが悪くなる力がある場所を見捨てるのではなく、そこに残って自分の声を発信していきたい。認証バッジがなくなったってどうってことないさ。元々そんなのなくても何年もやってきたんだから。」

ユーザーからは「好きな芸能人やインフルエンサーがTwitterをやめるならやっている意味ない」との声もあがっており、他の著名人らがどのような選択をするのかに注目が集まっている。

画像2枚目は『Elon Musk 2022年11月1日付Twitter』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Tina)