過酷なブラック企業の経験談が、20代前半のクリエイティブ職(メディア・アパレル・デザイン/年収200万円)の女性から届いた。「都内一人暮らし新卒。手取り15万」と切り出すと
「ボーナスなし補助なし。60連勤ペースですが週一で休んでることになってます」 「週の半分は終電を逃すため身銭を切ってタクシー退勤もしくは始発で一時帰宅」
とブラック労働ぶりを挙げた。(文:okei)
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「経営者が読み終わった啓示本のメルカリ出品」も仕事のひとつ
「残業しても終わらない膨大な業務量!」を強いてくる会社だったという。
「タイムカードはあるけれど、虚偽報告が必須なので機械を通さず全て手書き。『残業したら評価落とす仕事与えない』と経営者に脅されるので定時退勤してることにします」
と典型的なブラック企業体質だった。そのうえ
「毎月野心や夢について語る場を設けられるのはうんざりでしたが、仕方がないのでそつなくこなしていた」
と心身ともにきつい職場だったことがわかる。
また「福利厚生は社長を囲むカルト系の方による月3回セラピーのみ」とも書いていた。女性がここで使う「カルト系」とは、社長を含む取り巻きが押し付けてくる強めの自己啓発、ということのようだ。女性の暴露はさらに続き
「業務内容に『経営者が読み終わった啓示本のメルカリ出品』が含まれているカオス」 「赤字状況で社員への給料を削りカルト系ご友人のコンサル(セミナー)に大金を注ぐ経営者」
などと綴り、「カルトで社会を壊す仕組みへの激しい嫌悪感が隠せなかった私」と当時の状況を明かす。そんな女性に社内の風当たりは強くなっていったようで、
「社長を囲むご友人が辞めさせろと訴え出、社長直々に『あなたは社長である私を尊敬していないし、危ない思想を持っていて会社に悪影響だから辞めなさい』と言われ、さらには私生活を脅かされ人権侵害にまで及ぶところでしたのでさっさと辞めました」
と女性は顛末を明かした。退職後、一時期は心を病んでいたようだが、「今はホワイト企業に転職しました。さっさと辞められて本当によかったです」と報告している。