手取り20万円以下で自立した生活を送るのは至難の業のようだ。手取り17万円の20代前半男性(千葉県/IT・通信系/正社員/未婚)は、自身の生活状況について、
「実家暮らしのためなんとかなっている。貯金や将来を意識すると、日々の友人付き合いや趣味などを削ったストイックな生活を意識しないと厳しい」
と語った。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8
手取り13万8000円の30代男性「現在の給与では結婚は夢のまた夢」
流通・小売系の会社で働く30代前半の男性(福井県/正社員/未婚)は手取り13万8000円で、「7年勤続しているが、評価が上がらず給与はほとんど上がっていない。正直、同期入社のなかではかなり少ない」とこぼす。
「今は両親と同居しており貯蓄にまわせる余裕があるが、現在の給与では結婚は夢のまた夢。両親もあと5年もすると定年退職を迎えるため、今の状態が続くならば今のような生活ですら続けられないと思う」
実家を頼らなければ生活できない状況に危機感を抱く男性。両親が現役のうちに社内評価を上げるべく仕事に打ち込むか、昇給が望める別の会社への転職を検討するべきかもしれない。
「前職は手取り9万円程度だったので、実家にお金を入れると何も手元に残らなかった」
また手取り13万円だという20代後半の女性(北海道/その他/パート/未婚)も「(この手取りでは)一人暮らしなんてできない」とこぼす。
「前職は手取り9万円程度だったので、実家にお金を入れると何も手元に残らなかった」
と衝撃の過去も打ち明けた。もし一人暮らしをすれば、家賃だけで飛んでいってしまいそうな手取り額だ。
このような事情から実家暮らしを余儀なくされている女性だが、実は付き合っている男性がいる。しかし、金銭的な不安が次のステップへ進むことを妨げており、
「今でもデートのときは彼に多めに出してもらっている。彼のことは大好きだけれど、私が原因で将来をしっかり考えられない」
と女性は嘆いていた。