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ヘンリー王子、来年1月に自叙伝発売で「もう後戻りできない」選んだのは王室との和解ではなくお金だった!?

2022年10月29日 11:01  Techinsight Japan

Techinsight Japan

2023年1月に自叙伝を出版するヘンリー王子
エリザベス女王の崩御後、ヘンリー王子が内容の変更を要望したことにより発売が延期されていた自叙伝が来年1月、ついに発売されることが出版社「ペンギン・ランダムハウス(Penguin Random House)」によって明らかになった。ヘンリー王子の自叙伝が世に出ることにより、父チャールズ国王、兄のウィリアム皇太子との関係修復はさらに困難になり、もはや後戻りできないとまで言われている。そのような状況で、ヘンリー王子は巨額の契約を結んだとされる自叙伝の発売を決めたようだ。

今秋に出版予定だったヘンリー王子の自叙伝が、来年1月10日に発売されることが出版社「ペンギン・ランダムハウス(Penguin Random House)」より発表され、専用のWEBサイトも開設された。

ある関係者は英紙『The Sun』にこう語った。

「ヘンリー王子は女王の死や葬儀、父チャールズが王位についたことを踏まえて、本の内容を変更することに必死でしたね。このタイミングで自叙伝が発売されると、世間から良い印象を受けないと懸念していましたよ。」

王室専門家キンゼイ・スコフィールド氏(Kinsey Schofield)も最近、「本の変更は王室のためというより、自分達を守ることが目的だろう」述べていた。

2021年3月に行われたオプラ・ウィンフリーとのインタビューで、ヘンリー王子夫妻はロイヤルファミリー内に人種差別的発言をした人物がいると非難、さらにヘンリー王子は、チャールズ皇太子(現国王)から当時のレートで約6億6000万円(約445万ポンド)の資金提供を受けていたにもかかわらず「金銭的な援助を打ち切られた」と主張した。なお約445万ポンドの資金はウィリアム王子夫妻(現皇太子夫妻)への支払いと合わせた合計金額で、実際に受け取った額は不明である。

王室を離脱後、ヘンリー王子夫妻はカリフォルニアに移住。非営利組織アーチウェル財団を立ち上げ、「Spotify」や「Netflix」と数十億円とも言われる巨額の契約を結んだ。

ヘンリー王子夫妻は自叙伝の出版を契約している「ペンギン・ランダムハウス」から、3部作あわせて約62億円(3680万ポンド)相当の契約金の一部として、約31億円(約1840万ポンド)の前払い金を受け取ったと言われている。

しかしこの自叙伝が発売になり、さらにNetflixによるヘンリー王子夫妻のドキュメンタリー番組が配信されると、王室との深まった溝を埋めることがより難しくなる。

ヘンリー王子夫妻は息子アーチー君と娘リリベットちゃんの称号をめぐり、チャールズ国王との関係が緊迫化しているとも報じられている。王子の自叙伝や今後の活動の内容次第では、国王が子供達の称号使用を禁ずる可能性もあると専門家は分析している。

エリザベス女王に「媚びる」という手段で、王室との和解を2023年に計画していたと言われるヘンリー王子夫妻。しかしエリザベス女王亡き今、ヘンリー王子夫妻が王室と和解するにはチャールズ新国王との信頼関係の構築が必須であったが、夫妻は信頼を築くよりも自叙伝の発売を選んだようだ。

英誌『Tatler』と米誌『Vanity Fair』の元編集者は、ヘンリー王子がこの自叙伝を出版すれば「後戻りできなくなる」と警告している。

ヘンリー王子は、この本が自分の人生の「真実で、完全に正確な記述になる」と誓っている。自叙伝についてヘンリー王子は生前のエリザベス女王にのみ報告していたと報じられており、他の王室メンバーにはその内容は一切知らされていないという。チャールズ国王やウィリアム皇太子などの上級王族は、自叙伝の内容に関して「ますます不安になっている」と伝えられている。

画像2枚目は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年6月30日付Instagram「Tonight, The Duke and Duchess of Sussex attended the first of a two game series of the Major League Baseball #LondonSeries, in support of @WeAreInvictusGames.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)