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2022年のバイク事情 第45回 外国製バイク乗りのイメージや、購入時の注意点は? 【輸入車実態調査・後編】

2022年10月28日 16:02  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
「ハーレーダビッドソン」や「ドゥカティ」、「BMW」など、かつては珍しかった輸入車も、今では珍しいものではなくなりました。大型免許が教習所で取得できるようになってからは、外国メーカーも日本国内の販売に力を入れ、試乗会やイベントを開催することで多くの新規ユーザーを獲得しています。



輸入車には国産車とは違った強い個性がありますが、そこに魅了されたライダー達はどんなイメージを持たれているのでしょうか? マイナビニュース会員に行った輸入車に関するアンケート結果の後編は、「輸入車乗りに対するイメージ」や「購入時の注意点」を紹介します。


輸入車にはどんな人が乗っている? 買う場合に気をつけることは?

○Q.輸入車に乗っている人のイメージを教えてください(自由回答)

■お金持ちライダーのイメージ


男性/59歳

生活に余裕のある人



男性/57歳

こだわりの強いお金持ちのおじさん



男性/57歳

金持ちの道楽



男性/44歳

芸能人



男性/50歳

ちょっと悪い事をして稼いでいるオヤジ。会社経営者や、親の資産を継いだ人


国産車と比べた場合、輸入車は車両価格や維持費も高額なイメージがあるためか、「お金持ち」という印象を持つ方が多いようです。とはいえ、同じ「ハーレーダビッドソン」でも、シンプルなスポーツスター系と重厚なツーリング系ではイメージが違いますね。巨大なフェアリングにサイドバッグ、さらには無線アンテナも付けた年配ライダーの集団が走っていると、『どこかの社長さん達のツーリングクラブかな?』と思ってしまう方もいるのでは?

■オシャレな趣味人や、ちょいワル系のおじさん


男性/39歳

お洒落なおじさん



男性/34歳

お洒落でこだわりがある



女性/46歳

おしゃれな中年。洋画や洋楽が好きそう



女性/37歳

ちょいワル親父で人生を楽しんでいる感じ



男性/44歳

イケおじというイメージ


バイクは「若者の乗物」というイメージが強く、ケガをするリスクも高い乗物です。所帯を持てば周囲からも反対され、世間体や経済性も考えてクルマに移行したり、コスパのよい小型バイクにする人も多いでしょう。しかし、普段は地味な背広のサラリーマンなのに、休日は刺繍の入った革ジャンを着込み、重くて大きな「ハーレーダビッドソン」を乗りまわしたり、早朝の峠道を真っ赤な「ドゥカティ」で疾走する高齢ライダーも少なくないようです。

■バイクが本当に好きなベテラン


男性/46歳

ホントにバイクを愛している人



女性/23歳

モノ好きな人。マニアックな人



男性/44歳

バイクにお金をかけて凝っている。走ることの喜びと楽しさを求めている



男性/47歳

大型免許を持っていて、本当にバイク好きの人



男性/58歳

スピードや峠道を卒業した大人


ただ、お金があるから輸入車に乗っているのではなく、バイク趣味を極めていった結果、個性的な輸入車にたどり着いたというベテランもたくさんいます。こういった方々は、街中からワインディングまでライディングがスムーズかつジェントル。決して周囲をヒヤリとさせるような運転はしないものです。マシンやウエアなども、丁寧にメンテナンスされながら使い込まれた独特の「ヤレ」があったりします。

■人とは違うモノが好きな目立ちたがり屋


男性/41歳

いかついターミーネーター2のシュワちゃんみたいな人ですかね



男性/38歳

目立ちたがり屋のファンキーなおじさん



男性/40歳

新しいもの好き



男性/56歳

最先端の人って感じです



男性/44歳

自分の色を持っている


輸入車は個性的なデザインやカラーリングを持つモデルも多いですが、エンジンやマフラーから発せられる音も独特なため、その存在はとても目立つものです。さらに派手な柄のヘルメットやレザーウエアもバイクとマッチするため、「目立ちたがり屋」という印象を持つ人もいるでしょう。とはいえ、ほかの車両や歩行者にも気がつかれやすいので、安全性が高いともいえるかもしれませんね。

○Q.輸入車を買う場合に、注意すべき点があれば教えてください(自由回答)


■良いお店を選ぶことが大事


男性/27歳

信頼できる店舗で購入する



男性/37歳

メンテナンスがちゃんとできる店舗で購入する



女性/46歳

輸入車の知識がちゃんとあって、信頼ができる店員さんがいるお店で購入する



男性/39歳

中古の場合は、ショップによって価格が異なるのでよく比較検討してから購入すること



男性/44歳

アフターサポートがある店舗を知っていないと、部品や消耗品が手に入らないことがありそう


現在は外国メーカーの正規ディーラーもずいぶん増えましたが、新車販売や通常メンテナンスをメインとしているショップの場合、古いモデルの修理は対応が難しくなるケースもあるようです。正規、非正規にかかわらず、昔から外国製バイクを扱っていたショップは修理の経験も豊富で、部品の調達や流用情報など独自のノウハウを持っています。こういった腕のよいメカニックのいるお店と出会えれば、万が一の時には心強いですね。

■国産よりも高い維持費も覚悟すべし


男性/48歳

維持費がかかるので準備しておいてください。部品交換にもコストがかかる



女性/37歳

購入費用だけでなく、メンテナンス代まで考慮した方がよいと思う



男性/53歳

アフターサービスの拠点と、ランニング費用に関わる消耗品の単価



男性/57歳

故障等の場合、部品交換などのケアが純正品または同等品でできるか



男性/52歳

いろいろとお金がかかるのは事実なので覚悟の上で購入してください


輸入車も国産車もバイクとして構造的に大きな違いはありませんが、定期的なメンテナンスやパーツ交換をするにしても、輸入車は高くなると考えておいた方がよいでしょう。また、交換頻度の高いパーツは国内に在庫をそろえているはずですが、事故や転倒などで特殊な修理を必要とする場合、海外から部品が届くまで時間を要することも珍しくありません。一部のスペシャルモデルの中には、レーシングマシン並みの高度なメンテナンスを必要とするものも存在します。

■国産車とは勝手が違うことを知っておく


男性/42歳

故障のリスク



男性/45歳

メンテナンスが自分でできるかどうか



男性/50歳

国産以上に当たりはずれが大きいと思うので注意が必要



女性/52歳

メジャーなものを購入しないとメンテが大変



男性/46歳

クセのある乗り心地や、乗りこなせない場合もあるのでしっかり事前の準備が必要


国産車なら他社に乗り換えてもとまどうことはありませんが、輸入車は勝手が違うことがいくつかあります。例えば「ハーレーダビッドソン」のボルトやナットはインチサイズも使われており、自分で整備をする人はインチ規格の工具をそろえなければなりません。また、そのままレースに出られるような特別仕様のスーパーバイク系モデルは、日常やツーリングでとても扱いにくいものです。輸入車は全般的に電装や塗装などが国産車よりデリケートなので、事前に詳しい人からアドバイスをもらうのがよいでしょう。

■盗難対策にも注意!


男性/50歳

車庫、保管場所



男性/46歳

すぐに盗まれる



男性/39歳

輸入車はかなりの確率で盗難にあうので、必ず盗難保険に入っておく



男性/33歳

購入者のレビューを見る



男性/34歳

勢いだけで決めない


バイクは小さいため盗難されやすいですが、国産車よりも高額な輸入車になるとリスクはさらに高まります。そのため、チェーンロックやセキュリティ付きの駐輪場、保険の加入など、盗難に対する対策はしっかりおこなっておくべきでしょう。また、いくら買いやすくなったとはいえ、勢いで買うと後悔するケースもあります。格安でも保証のない中古車やネットオークションの場合、後々に高額な修理が必要になることも珍しくありません。

昔は超ベテランの御用達、手軽になった今は試乗がおすすめ



今は「お金持ちのおじさん」というイメージが強い「輸入車乗り」ですが、かつては「“超”がつくほどのベテランかマニア」というイメージもありました。その理由として、まず外国製バイクは大排気量車がほとんどだったため、1975年以降は限定解除という難しい試験に合格しなければならなかったからです。



苦労の末に限定解除をしても、当時の輸入車は高額でデリケートなうえ、しっかり整備ができるショップも少数でした。『しばらくは国産のナナハンで慣れてから』という暗黙のルールもあり、何年か大型車の経験を積み、『国産車は速くて壊れにくいけど、やっぱり輸入車に乗りたい!』と強いあこがれを抱き続けたライダーのみが乗っていた、というわけです。



とはいえ、これは昭和の頃の話で、1995年以降は大型免許も教習所で取得できるようになり、輸入車は故障やトラブルも格段に減ったうえ、ディーラー網も整備されました。初めて買った大型車が「ハーレーダビッドソン」だったという人も珍しくないようです。



現在の輸入車は壊れにくくなりましたが、長い歴史を持つメーカーは、デザインや音、振動、乗り味といった、自社の伝統的な魅力を引き出したモデルをリリースしています。昔は「ベテラン・マニア御用達」や「高根の花」だった輸入車がどんなものなのか、一度試乗してみるのも面白いのではないでしょうか?


調査時期: 2022年10月11日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 1006人

調査方法: インターネットログイン式アンケート(フォルサ)