次世代のデザイナーを育成、「アジアファッションコレクション」日本代表3ブランドが決定

バンタンとパルコが共同で組織するAFC実行委員会が、アジアの若手デザイナーを発掘・インキュベートするプロジェクト「アジアファッションコレクション（Asia Fashion Collection、以下AFC）」の一環として10月25日に渋谷PARCOのROOFTOP PARKでランウェイショーを開催した。日本、韓国、台湾から10組のデザイナーが参加。今回のショーは日本ブランドにとって来年2月のニューヨークファッションウィークでのランウェイデビューをかけた選考を兼ねており、審査の結果、バンタンデザイン研究所のX－SEED在学中の関田彩果による「サイカ（SAIKA）」、同じくX－SEEDに在学している中村絢の「デジール（désir）」、ニューヨークのパーソンズ美術大学を卒業した北村元統が手掛ける「アサト（ASATO）」が日本代表に選出された。

　AFCはアジアのファッション産業の更なる発展を目指し、2013年にスタート。アジアの若手デザイナーを育成するプロジェクトとして、これまでに岡本大陸が手掛ける「ダイリク（DAIRIKU）」などを輩出してきた。10回目となる今年は日本の8ブランドに加えて、韓国から「フロム ウェア（FROM WHERE）」、台湾から「チャーホン ス（CHIAHUNG SU）」が参加した。
　選考では前日の24日に行われたプレゼンテーション審査と合わせて、ブランドのオリジナリティやデザイン性をはじめとしたクリエイティブ面、市場性や時代性を測るビジネス面、ブランドのSNS発信力といったコミュニケーション面を基準に評価。日本代表に選ばれた3ブランドは、韓国代表のフロム ウェア、台湾代表のチャーホン スとともに来年2月に行われるニューヨークファッションウイークに参加し、ブランド事業化の支援を受けて、アジアでの販売をはじめとしたブランド確立に向けた準備を進めていく。

■代表に選出されたデザイナー・ブランド・関田彩果（日本）：Instagram・中村絢（日本）：Instagram・北村元統（日本）：Instagram・フロム ウェア（韓国）：Instagram・チャーホン ス（台湾）：Instagram