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チャールズ国王とスナク新首相は親密? トラス前首相との対応差を専門家が分析

2022年10月28日 08:21  Techinsight Japan

Techinsight Japan

チャールズ国王、スナク氏とトラス氏では対応に大きな差が?
故エリザベス女王が最後に任命した首相リズ・トラス氏(47)が45日という英国史上最短の在任期間で辞任し、与党・保守党の党首リシ・スナク氏(42)がチャールズ国王の任命を受け新首相となった。スナク氏の任命にあたりチャールズ国王がその場で見せた仕草や表情が、前首相であるトラス氏へのそれと大きく異なっていたとボディランゲージ専門家が指摘している。

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現地時間25日、リシ・スナク氏はバッキンガム宮殿に赴き、リズ・トラス前首相がチャールズ国王に辞表を提出した数分後に、国王より首相に任命された。トラス前首相との謁見から約2週間後、新たな首相を迎えたチャールズ国王。ボディランゲージの専門家によると、国王と2人の政治家の間では全く関係性が違うようだという。

国王がトラス前首相に対し「また戻ってきたの? やれやれ」と呟いたのは記憶に新しい。しかしそれからわずか2週間でトラス氏は首相を辞任。チャールズ国王は新首相スナク氏と会談した後、国王として初めての首相任命を行った。国王と新首相の会談の写真には、2人が笑顔で握手している様子が写っている。

ボディランゲージの専門家ジュディ・ジェームズさん(Judi James)によると、トラス前首相の時と比較すると、新首相スナク氏と一緒にいる時の方がチャールズ国王はリラックスした様子に見えたという。

ジュディさんは英紙『The Mirror』にこう語った。

「ボディランゲージでは、顔の表情が左右対称である場合、その表情は本心からのものだと分析します。(スナク新首相と一緒の時の)国王の表情は左右対称だったことから、あの笑顔は作り笑いではなく本物でしょう。彼らの間には、トラス氏との間にあったぎこちなさや大きな隔たりはありませんでした。トラス前首相は国王に対し頭を下げていましたが、スナク新首相と国王は目が合っていましたし、国王もリラックスした様子で陽気な笑顔を見せていましたね。」

またジュディさんは、国王とスナク新首相の間にはより親しみを感じさせる別の仕草があることにも注目し、このように説明した。

「お互い目を合わせ、微笑み、そしてかなり堅固な感じで、ビジネスの挨拶のように手と手をしっかり合わせて握手をしていました。」

「トラス前首相に対しては『やれやれ』でしたが、スナク新首相の前では両腕をすっと伸ばして体の少し後ろに寄せ、満面の笑みを浮べていました。どうやらチャールズ国王はこの場にふさわしい面白いコメントを用意していたようですね。」


スナク氏は英国初ヒンズー教徒でアジア出身の最初の首相であり、過去200年以上にわたって最も若い首相である。スナク新首相は宮殿を出た直後にダウニング街10番地(首相官邸の前)から国民に向け、国が「深刻な経済危機」に直面していると警告し、トラス前首相のリーダーシップの「過ち」を正すことを約束した。

画像2枚目は『The Royal Family 2022年10月24日付Instagram「The King received The Rt Hon Rishi Sunak MP」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)